ラジオ体操で学ぶバレエvol.4 上体の横曲げ=2番のポール・ド・ブラ

基礎レッスンのコツ
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大人になってからバレエを始めてついていけるか不安
という方へ。

初めてバレエにチャレンジする方でも、ラジオ体操は覚えていますよね。あの曲を聴けば、体が勝手に動いてしまうくらい馴染みのある体操だと思います。
40歳から始める大人のバレエサロンは、ラジオ体操からレッスンを始めます。

皆さんだいたいご存知ですし、第一と第二を続けてやると10分で身体が温まりますし、初心者の大人バレエの準備運動に最適。ラジオ体操は、立派なウォーミングアップになるのです。

ラジオ体操を覚えていて、音楽に合わせながらできるのであれば、バレエも必ずできます!
最初は覚えなくてはならないことがたくさんあって戸惑うと思いますが、バレエは決まった動きを繰り返しやりますので、レッスンを続けていれば徐々に覚えられますし、身体が勝手に動くようになります。

今回は、ラジオ体操に出てくる「上体の横曲げ」をバレエの動きとして捉え、第2ポジションのポール・ド・ブラを覚えてしまいましょう!

ポール・ド・ブラ(Port de bras)とは

フランス語であるバレエ用語を直訳すると「腕の運び」という意味で、
発音は「ポーデブラ」とか「ポードブラ」が近い言い方になります。

身体全体で表現するバレエの動きにとって、腕の動かし方はとても重要です。
足と同じように、基本的な腕のポジションにも名前がついていて、正しい形を習得するだけでなく、動かし方にも一定のルールがあります。
今はポール・ド・ブラについて深掘りしませんので、別の記事でご説明しようと思っています。

ポール・ド・ブラの中には、腕だけを動かすのではなくて、身体の動きと一緒にセットで腕を動かす動きがあります。
その一つが、上半身の横曲げです。
バーレッスンの最初に「プリエ」をやりますが、第2ポジションのときに上半身の横曲げのストレッチをポール・ド・ブラとしてやることが多いです。

1.上体の横曲げ

ラジオ体操第一で4つ目に出てくる動きが上体の横曲げです。
片手を外から大きく回して、反対側へ伸ばすようにして上体を曲げます。

左手を腰ではなくバーに乗せれば、「第2ポジションのポール・ド・ブラ」ですね。
ラジオ体操がちゃんとできれば、バレエもできるということになります!
上の写真のように、顔を曲げた方へ向けると美しいです。

2.真横に曲げること

注意したいのが、身体が真横ではなく、少し前へ倒れてしまうこと。顔を床の方へ向けると、無意識に身体が少しだけ前に倒れてしまう方がとても多いです。

左の方は少し前に倒れています

上の写真の右側の人のように、両胸をしっかり前へ向けて、真横に上体を曲げるようにすると、脇のラインがしっかりストレッチされます。首だけを曲げないで、しっかり身体を曲げることを意識してください。

基本がわかっていれば応用編もできる!

バレエの基礎レッスンでは、先生が毎回順番を出してくださいます。
先生によっては、必ずしも第2ポジションで横曲げのポール・ド・ブラをするとは限りません。

例えば、第5ポジションでバーの方へ横曲げをする時に、バーを少し引っ張るようにして脇のラインを長く伸ばすようなポール・ド・ブラをすることもあります。

足のポジションが違っても、両胸を前に向けて真横に身体を曲げるという基本は変わりません。
要は、脇のラインをストレッチするということが目的になりますので、基本を理解した上でレッスンをすれば、応用編が出てきてもすぐにできます。

まとめ

今回は、ラジオ体操に出てくる上体の横曲げを、バレエの第2ポジションのポール・ド・ブラとして覚えました。

ラジオ体操を覚えるように、バレエも少しずつ覚えていけばいいんです。
足のポジション、身体の向き、顔の向き、腕の使い方の基礎をきちんと覚えることで、その先に出てくる応用のテクニックが習得しやすくなります。

バレエダンサーたちが毎日毎日バーレッスンを繰り返すのは、基礎ができなければ、難しい技術を習得することはできないとわかっているからです。

大人から始めるバレエは、ダンサーを目指すわけじゃないので、他の人と比べる必要はありません。
自分の身体が少しずつ変わっていくことをゆっくり感じながらレッスンしてみてください。

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