足のポジション 〜大人バレエで頑張って開くと危険〜

基礎レッスンのコツ
この記事は約6分で読めます。

大人になってからクラシック・バレエを始める方が増えています。私の教室でも30〜70代までの方が毎週レッスンにいらしています。憧れのバレエを楽しく続けるためには、まず正しい姿勢で立ち、焦らず自分のペースで少しずつ学んでいくことです。難しいバレエの専門用語をなるべく使わないで説明していきますね。

大人バレエを始めて最初に覚えるのが、足のポジションでしょう。日本舞踊や能などの伝統舞踊では「型」がとても大事だそうですが、クラシック・バレエにも「型」=「ポジション」があります。基礎を正しく理解することがバレエ上達の近道ですので、まずは足のポジションをしっかり覚えておきましょう。

バレエの基礎は300年以上前から受け継がれている

バレエはイタリア発祥ですが、フランスで発展したので、バレエ用語はフランス語です。
1643年、5歳でフランス国王に即位したルイ14世がバレエ好きだったことから、バレエが発展しました。ルイ14世自ら演出を手掛けて豪華なバレエを上演するだけでなく、レベルの高いダンサーを育てるために王立舞踏バレエアカデミー(現在のパリ・オペラ座バレエアカデミー)を設立し、バレエの基礎がつくられました。 足や手のポジションもその頃に作られ、現在に受け継がれてきたので、世界どこへ行っても同じなのです。

バレエの基礎は300年以上前から世界共通で決まっている

足のポジション

では、世界共通のバレエの足のポジションを学んでいきましょう。 1番ポジションから5番ポジションまであります。そのほかに、6番ポジションもあります。

最初は覚えることが沢山あって戸惑うと思いますが、レッスンの中で何度も出てきますので、徐々に覚えられるようになります。

1番ポジション まずはこれを覚えればOK!

踵をつけてつま先を開いた形が「足の1番ポジション」です。
股関節の付け根から脚全体を外へ向けること(外旋=ターンアウト)が大事で、自分ができる可動域の範囲で開いて立ちましょう。 膝の向きとつま先の方向が揃っている事を確認してください。

2番ポジション

1番ポジションから、脚を少し開いた形です。踵の位置は、だいたい肩幅くらいです。
2番ポジションでも基本的な考え方は同じで、膝の向きとつま先の方向が同じになるように立ってください。股関節から外旋(ターンアウト)することで、お尻の筋肉をしっかり鍛えることができますし、怪我予防にもなります。

3番ポジション

少しずつバレエっぽくなっていきますよ。3番ポジションは、両足を少し重ねた形です。
バレエシューズの甲のゴムのあたりに、反対側の足の踵がくるくらいの位置に重ねましょう。

1番、2番と同じように股関節から外旋して立つのは同じです。床とシューズとの摩擦に引っ掛けて、無理矢理つま先を外へ開いて立つ方がとても多いですが、膝を痛めるので絶対にやめてください。
それと、太ももの内側(特に上の方)をしっかり締めて立つようにするのがコツです。この筋肉の使い方を覚えておくと、これから学ぶバレエの技術が乗りやすくなります。

4番ポジション

ここから少し難しくなります。4番ポジションは、3番ポジションの形から、前後の間を開きます。開く距離は、足の幅2つ分と言われますが、最初はほんの少しでも大丈夫です。

4番ポジションの難しいところは、体重が後脚ばかりに乗ってしまうことと、骨盤が横に向いてしまいやすいことです。股関節から外旋することを忘れず、両脚のちょうど真ん中に立ってください。そして、後脚側の骨盤を前に向けることを意識して立ってみてください。

5番ポジション これぞバレリーナの形!

いよいよ最後の5番ポジション。これぞまさにバレリーナが立ってる姿ですね。なかなか素人には難しいポジションです。
3番よりも深く両脚を重ねる形です。つま先と踵の位置が重なるようにし、太ももをしっかり締めて立ちましょう。もちろんつま先の方向は、ご自分の柔軟性に合わせて開くことはできる範囲で構いません。膝が緩んだり、曲がったりしないように、しっかり伸ばして立ってください。

6番ポジション

あまり使われることはないかも知れませんが、6番ポジションもあります。
両脚をまっすぐ揃えて立つ、いわゆる「気をつけ!」の形のことを6番ポジションという先生もおられますので、覚えておいてください。

バレエ専門店ミニヨン バレエシューズ サンシャ Pro-1C 手縫いスプリット
サンシャ★Sanshaブランド 世界で一番売れているバレエシューズと言っても過言ではない、 プロのバレエダンサーに愛用されているシューズです。 サンシャオリジナルの歴史あるスプリットソール 1986年より製造されて続けているオリジナルのスプリットソールバレエシューズで、 ソールは手縫いですべて内側より縫製されているため...

無理しないことが大事。大人バレエは怪我しやすい!

大人バレエを始められる方の多くが、腰痛や膝痛、肩こりなど既に痛みや疾患を持っていらっしゃる方が多いです。健康のために始める大人バレエで、痛いところが増えるなんて意味がありません。バレエダンサーを目指すわけではありませんから、自分のできる範囲内で、正しい身体の使い方を学んで欲しいと思っています。

たかが「足のポジション」ですが、侮らないでいただきたい。バレエダンサーの真似をして、無理矢理180度に開いて立ち、小指が浮いてしまうのは絶対ダメです。膝や足首をひねって立っていますので、必ず怪我をします。足の付け根(股関節)から、お尻の筋肉を使ってしっかり外旋し、足の裏が平らになるように立ってください。

バレリーナの真似をして無理に開くと怪我をします

バレエの基礎は股関節からの外旋(ターンアウト or アンデオール)

バレエでは、股関節から脚を外旋することを「ターンアウト」、フランス語で「アンデオール」といいます。これはバレエの基礎技術が生まれた300年前から考えられてきた体の使い方で、脚を外旋することで身体の可動域が広がり、表現できる幅が大きくなるのです。

言葉を使わず、身体の動きだけで表現するクラシック・バレエにおいては、表現の幅が広がる事はとても大事で、いわばターンアウトはバレエ技術の真髄とも言えます。それだけに、ターンアウトを完璧に習得するのはとても難しいです。 体が柔らかい幼少期から訓練しているならばまだしも、大人からバレエを始めた方が習得するのは困難だと考えていただいていいと思います。なのでバレリーナのように180度開こうとせず、自分の体の可動域に合わせて、最大限ターンアウトして身体を使っていくことがとても大事だと言うことを覚えておいてください。

まとめ

大人バレエのスタートは、 まず「正しく立つ」ことからです。少しずつでいいので足のポジションを覚えて、正しい立ち方を意識しながらレッスンしてみてください。正しい立ち方ができると、その後のバレエのテクニックは上達しやすくなりますよ。

  • バレエの足のポジションには、1番から5番(6番)がある
  • 股関節から外旋して立つ
  • バレエでは外旋のことを「ターンアウト」とか「アンデオール」という

大人のバレエストレッチ教室では、正しく美しい姿勢を学び、健康を維持するためのレッスンを行っています。興味のある方は、体験にいらしてください。

大人のバレエストレッチ

コメント

タイトルとURLをコピーしました