バレエの動きと名前が覚えられない
という方へ。
大人からバレエを始めた方が、最初につまづいてしまうことの一つが「バレエ用語」です。
先生が動きの名前を言いながら順番を教えてくださっても、呪文のように聞こえてしまって何がなんだか全く分からないままレッスンが進んでいってしまう、という経験をされた方は多いと思います。
バレエは、14〜16世紀にイタリアで宮廷舞踊として生まれましたが、16世紀以降にフランスで発展したため、バレエで使われる用語はフランス語が用いられています。
バレエの全ての動きに名前が付いており、その意味が分かれば理解できるのですが、あまりにも膨大でなかなか覚えられません。
今回は、みなさんご存知のラジオ体操の動きから、バレエの動きで一番大事な「プリエ」と「ルルヴェ」を覚えてしまいましょう
ラジオ体操はちょうど良いウォームアップ
「40歳から始めるバレエサロン」では、教室を開設した当初から「ラジオ体操」を最初のウォームアップとしてやっています。
以前、私が会計事務所に勤めていた頃、毎日15時になるとラジオ体操第1と第2を全員でやるのがルールで、これをちゃんとやらないと、所長にめちゃくちゃ怒られたんです。
午後3時というと、ちょうど眠くなる時間。仕事の効率も悪くなりがちで、この時間帯に一息入れる人も多いと思います。
ラジオ体操は、誰でも知っていて、適度な運動量があって、たった10分で身体全体の血流が良くなるちょうど良い体操なんですね。
座りっぱなしで浮腫んだ足の筋肉を動かすことで血流が良くなってスッキリするし、腕や肩を動かすことで凝り固まった肩や首がほぐれるし、ウエスト周りを動かすことで曲がった腰や背中が伸びます。
これで午後の仕事の効率が大幅にアップ!
10分間ラジオ体操をやらないで仕事を続ければ10分早く帰れるのか、というと、そんなことはないんです。
この時、私はラジオ体操の素晴らしさに目覚めたのです!!!!
「バレエ」というちょっと敷居の高い習い事かもしれませんが、「ラジオ体操」が入口ならチャレンジしてみようと思えるのではないか。
そう考えて「ラジオ体操から始める大人のバレエサロン」が生まれました。
バレエもラジオ体操もプリエ(屈伸)とルルヴェ(つま先立ち)から始める
誰でも知ってる、ラジオ体操第1の最初の動き。
バレエ用語で言うと、
1番ポジションのデミプリエ&ルルヴェですね!
デミ・プリエ(demi plie)
かかとをつけたまま、つま先は自分の開ける範囲で少し外に開きます。
これが1番ポジションです。
絶対、無理につま先を開かないこと!バレリーナを真似して180度につま先を開くと、膝が捻れてしまい、徐々に痛くなったり、膝に水が溜まったりします。
そして、かかとが上がらないギリギリのところまで両膝を横に曲げます。これがプリエ(屈伸)です。
プリエとは、フランス語で屈折する・折り曲げると言う意味です。
デミとは半分という意味で、より深く曲げるグラン・プリエと区別して、かかとが上がらないプリエをデミ・プリエと言います。
この時、お尻が後ろに出ないように気をつけてください。真っ直ぐ下がるだけです。
正しくやると、ふくらはぎの筋肉が伸びるのが分かるはずです。
ルルヴェ(releve)
プリエの後、膝を伸ばすと同時に、つま先立ちへ上がります。
これがルルヴェ(つま先立ち)です。
ルルヴェとは、フランス語で引き上げるという意味です。
足指で床をしっかり押して、一番高いところまで引き上げてください。
親指と人差し指の間に体重を乗せることがポイントです。
かかとの向きは1番ポジションのまま外旋しておき、なるべくかかとを高く上げること。
フラフラしないように、しっかりバランスを取れるようになるまで練習してくださいね。
まとめ
誰もができるラジオ体操の動きから、バレエのレッスン用語を学べることをご紹介しました。
ラジオ体操第1の最初の動きだけで、
- 1番ポジション
- デミ・プリエ
- ルルヴェ
の3つが覚えられますね。
一気にたくさんの用語を覚えるのは大変ですが、よく出てくる言葉から少しずつ覚えていけば大丈夫。徐々に慣れてくると思います。
先生の説明をしっかり聞いて、正しいやり方で練習してくださいね。
言うのは簡単ですが、正しくやるのはけっこう大変です。試してみてください!
大人のバレエストレッチ教室では、正しく美しい姿勢を学び、健康を維持するためのレッスンを行っています。興味のある方は、体験にいらしてください。
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