父の診察日に、私の診察と手術の説明(告知6日目)

卵巣癌闘病日記
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毎週月曜日は父の診察日。今日は私の診察日でもあるし、来週の手術の説明がある。タクシーを自宅前まで呼んで父と一緒に病院へ行った。

歩く力が衰えている父

病院に着くと、のろのろと足もとの悪い父の様子を見て、病院のスタッフさんから車椅子を利用するように勧められた。やはり歩く力がかなり衰えていた。エスカレーターの昇降も危ないと思うほど、ふらふらしていたので、車椅子を用意されるのは仕方ないのかもしれない。

本人は楽チンだと言っていたが、私は動揺していた。車椅子が必要になってしまうほど衰えてしまったのかと。父の状態が急速に悪くなっているように感じて不安になった。認めたくない現実がすぐ近くまで迫っているのかもしれないと思った。

父と一緒に血液検査をして、まずは父の診察から受診。
父は抗がん剤の副作用がひどくて食欲がないので、いったん毎週投与している抗がん剤をストップしてほしいと訴えた。とにかく今は体力を回復したいので、食べられるようにしたいとのこと。これには先生も同意してくれた。何でもいいので食べて、カロリーを摂らなければ、生きていくエネルギーが出ない。先生は栄養剤も出してくれたが、父はそれが嫌いなので困る。

私の手術の説明

父の診察の後は私の診察。
父にはあまりショックを受けて欲しくないので、私の手術のことは話さないほうがいいと思ったが、担当医の先生から家族には説明を聞いてもらったほうがいいということで、父とパートナーを診察室に呼んだ。

癌の組織検査だが、卵巣の場合は腹腔鏡手術で組織を取り出すので、1週間ほど入院することになる。とにかく手術はいろんなリスクの話をされる。

私の担当医のG先生は若い女医さんで、とても聡明で仕事が早く、サバサバして感じが良くて私は大好きなのだが、父から見ると若すぎて頼りないと感じたようだった。「まさか君が治療方針を決めてるわけじゃないよね?」みたいな大変失礼なことを聞きまくり、一つ一つの説明にいちいち噛み付いて詳しく説明を求め、先生をビビらせてしまった。疑問を残さずにしっかりと聞くという姿勢はいいのだけれど、何となく威圧感のある言い方しかできないのが父の良くないところ。

まぁでも、先生にガンガン聞きまくるくらいのエネルギーがあって良かった。

私はG先生に失礼な態度をとった父のことを詫びて、大腸検査へ向かった。

入院前の検査が続く

卵巣癌を告知されてから1週間後の8月26日に入院し、27日に癌組織を取って調べる腹腔鏡の手術をする。この数日間にバタバタとたくさんの検査してきたが、今日はさらに大腸検査とPCR検査があった。

大腸検査

前に父が大腸検査をやっていて大変そうだな〜と思っていたが、これが本当に大変。
2日くらい前から食事制限があって、前日から錠剤の下剤を飲んで、当日の朝から液体の下剤を大量に飲み続け、トイレへの行き来が収まるあたりで病院に移動。

腸の中が空になったところで検査。私は麻酔を希望したので、いつの間にか検査は終わっていた。ポリープの1つや2つあるだろうと思っていたが、全くなかったらしい。腸はとってもキレイだったそうで良かった。

ただ、直腸あたりは子宮や卵巣に近いところなので、腸にまで癌が逡巡している可能性もあるということで、詳しくみてもらった。目立ったところはなかったようだけれど、実際に手術で見てみないと分からないそう。

PCR検査

コロナ禍での入院は必ず全員PCR検査をする。
鼻の奥に細長い綿棒みたいなのを突っ込まれる。一瞬だけど、鼻がツーンと痛くなる。

これらの検査を去年父もやってきたんだなーとしみじみ思った。高齢者にはなかなかに辛い検査も多いだろうに、これを耐えてやってきたのはすごいなと思った。

手術前に父としばしの別れ

父は先に診察が終わったにもかかわらず、私の大腸検査が終わるまで待っててくれた。

タクシーで最寄り駅まで一緒に行き、そこで別れた。父はパートナーとの家に帰ってもらい、私の手術が終わるまで過ごしてもらう。次に会うのは、おそらく2週間後。私の手術が終わってからの予定。

父の抗がん剤がお休みになったので、しっかり食べて体力を回復してもらいたい。私は帰って入院の準備だ。

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