癌の組織型が分かった(卵巣癌告知15日目)

卵巣癌闘病日記
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5時前に目が覚めた。
今日からまた入院なので、午前中に自宅の片付けと冷蔵庫の中をキレイにして、入院荷物の準備。
前回の入院で、手すりにS字フックがあるとちょっとした荷物を掛けられて便利ってことが分かったので、忘れずに入れなきゃ。あと小さな卓上時計も。

病気になってから知る保険のこと

隣のいとこに車で病院まで送ってもらってすごく助かった。感謝。
いつものように血液検査をしてから、診察へ。

診察までだいぶ時間があったから、先に事務手続きを済ませた。
8月29日に退院した時、日曜日で病院事務所が休みだったので、今日お会計。先週の入院前に申請しておいた「健康保険限度額適用認定証」が届いたので、退院会計係に認定証を出したら、ちゃんと適用して計算してくれた。本当に日本の国民皆保険制度は素晴らしい。先週は、いくつかの病院を受信したし、初診料とか検査代とかあちこちで医療費がかかったから助かった。

それと、民間の医療保険の書類も申請した。30代前半から生命保険と医療保険はずっと掛けていたので、今回、がん保険が適用になってすごく助かった。急に仕事ができなくなって収入が減って、でも治療費はどんどんかかるから、医療保険をかけておいて本当に良かった。担当のお兄さんにはすでに連絡してサポートしてもらってるし、書類を揃えて提出すれば、当面の治療費や入院費は心配ない。お金の心配がないだけで、こんなに安心できるんだと思った。

癌になってから、いろいろな保険のサポートがあることを知り、とても助かっている。これからどのくらい治療が続くかわからないけれど、いろいろなサポートを受けながら頑張っていこうと思う。

癌の組織型とゲノムレベルでの診断

手続きを終えて、やっと担当の先生の診察。
先週の腹腔鏡手術で切り取った癌細胞の病理検査結果を聞いた。高異型度漿液性腺癌、というらしい。さらに染色して詳しく調べるらしいけれど、とりあえず私の卵巣癌の組織型が分かった。

癌の組織型

組織型には、漿液性癌、類内膜癌、明細胞癌、粘液性癌の4つがあるらしく、私が診断された「高異型度漿液性癌」は、この4つの中でも最も悪性度が高く、進行が早く、世界で一番多いタイプの卵巣癌らしい。このタイプは、抗がん剤が効きやすいと言われているので、効果が出ることを願うばかり。

もともと大学は理学科で生物学を学んでいたし、性格的に分からないことは調べてしまうので、専門用語を聞くとどうしても知りたくなってしまう。担当の先生もちゃんと教えてくださるけれど、今回参考にさせていただいたのはこちらの情報↓ 調べれば調べるほど、怖くなってしまうんだけどね。

卵巣がん、手術と化学療法で粘り強い治療の大切さ 組織型や進行期、グレードを考慮した治療選択とは
手術による病理診断で、進行度、組織型、グレード(異型度)を判定。卵巣がんの手術と化学療法による粘り強い治療とは。監修:東京慈恵会医科大学産婦人科学講座主任教授…

それと、ゲノムレベルでも私の卵巣癌について調べてもらえることを知った。
日本人の卵巣癌の原因の約15%は遺伝的なものらしく、BRCA1とかBRCA2という遺伝子に変異があると、DNAの相同組み換え修復の仕組みがうまく働かなくなって卵巣癌になる確率が高くなる。その確率は約50%だというから驚き。このBRCA1と2遺伝子の変異を検査してくれるのがHRD検査で、生まれつき変異を持っていることが分かると、家族にもその可能性が高いということが分かる。

もし、妹にBRCA1/2遺伝子変異があったら、卵巣癌や乳癌になる可能性が高いってことだから、今から予防の対処を考えることができる。家族単位でフォローできるように考えています、と担当の先生が言ってくださり、ありがたいなと思った。妹も私の病気を受けて、婦人科の人間ドックを受けると言ってたから、遺伝子レベルでの検査もお願いしよう。

父とのテレビ電話

入院手続きをして病棟に入ったら、先週と全く同じ病室・ベッドだった。可愛らしい看護師さんと、「お帰りなさい、またお世話になります。」って挨拶して笑った。

先週から父も別の病棟に入院していて、3日前にHCUから一般病棟に移ったと連絡があった。今はコロナ禍で、同じ病院内といえども患者が勝手に他の病棟へ移動することはできない。看護師さんに携帯とか着替えなどの荷物を届けて欲しいと頼んだら、その日のうちに父とテレビ電話ができるように手配してくださった。

1週間ぶりに父の顔を見ることができた。8月26日に救急搬送されて緊急手術をした後から、どんな状態なのか全くわからなかったから、会話ができてホッとした。だいぶ痩せて頬がこけて、会話もやや不安定だったけれど、歩行練習をしていてしんどいとか、一人で立ち上がるのがまだできないとか、保険の手続きのことを心配してるとか、父自身が感じていることを話してくれた。私の病気のことは、あんまりよく分かっていないみたいだったけど、明日から抗がん剤をやるねって伝えた。

明日から抗がん剤治療がスタート

いろんなリスクや副作用があるって何度も説明されて不安になる。でもやってみないことには分からない。担当の先生にお願いして入院期間を長くしてもらったから、どんな副作用が出ても病院なら安心だろうと思ってる。

明日は朝から夕方までずーっと抗がん剤の点滴だ。

この卵巣癌闘病に関するブログは、私個人が感じたことや体験したことを思うがままに書き、自分の記録として残しているものです。治療の方法や方針・考え方・症状などは、病状や癌の種類・個人の体質によって様々ですので、コピーや転載はご遠慮下さい。

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