気ままにバルセロナ生活 #09

ぶらり旅
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FELIZ ANO NUEVO!!
BON ANY NOU!!
あけましておめでとうございます!!
どうか今年もこのメールマガジン「Viva Barcelona!」を、
そして水球を、どうかよろしくお願いいたします。

最近、報告を怠っていました。すいません。
やはり年末は、イベントが多く、パーティーやら大掃除やら、
なんだかんだと忙しくしておりました。
年は明けてしまいましたが、ちょっと遡って年末のお話にお付き合いください。

先々週、バレエ「くるみ割り人形」を見てきました。
実は私、元クラシックバレエダンサーだったんです。
日本では小林紀子バレエ・シアターに所属し、今年の3月末まで団員でした。
毎年、年末は「くるみ割り人形」舞台で大忙しで、大掃除どころか、
年賀状を書くのもままならない状態だったんです。
小学生の頃から子役としてこの舞台には毎年出演していたので、
こんなのんびりとした年末を過ごすのは、本当に久し振り。
今年は観客として、舞台を楽しもうと思ってました。
見に行った舞台は、ロシアの小さなバレエ団だったのですが、
こう言っては申し訳ないですが、ひどい舞台でした・・・。
オーケストラもまとまってなくて、音質も悪く、耳を塞ぎたくなるほど。
ダンサーも列は揃ってないわ、テクニックもできてないわ、
主役の男性以外は、目も当てられない状態でした。
まぁ、チケットも安かったんですけどね。
それにしても、こんなんで人からお金を取って見せることができるのかと、
これなら私が踊った方がまだマシなのではないかと思ってしまいました。
そんなこと言って、自分に才能がないから辞めたんですけど・・・。
来年は、絶対小林紀子バレエシアターの「くるみ割り人形」を見に行きます!!
すごく素敵な舞台ですので、もし機会があったら今年の12月26,27日は、
芝公園のメルパルクホールへどうぞ。

スペインの年越しは、日本ほど派手ではないです。
なぜならお正月という行事はなく、クリスマスがメインだから。
12月25日のクリスマスから、1月6日の子供の日まで、
延々とクリスマスモードが続き、7日から冬の大バーゲンが始まります。

クリスマスは25日に家族みんなでお昼ご飯を食べました。
貝類の前菜、チーズ、オリーブ、ナッツ、白アスパラガスなどから始まり、
サラダ、タラのトマトソースかけ、そして、ムール貝やアサリの蒸したものと、
あらゆる種類の海老が出てきます。
それだけでもうお腹いっぱいなのに、デザートにはパイナップルを食べるんです。
理由はよくわかりませんが、習慣なのだそうです。
これで終わりか? と思うまもなく、トゥロンという以前紹介した甘いお菓子。
いろんな種類のトゥロンが並べてあって、カタルーニャのシャンパン「Cava」を
飲みながら食べます。
もう苦しいよう・・・というくらい、とにかく食べ続けるのがスペインのパーティー。
3時間くらいおしゃべりしながら、ゆっくりと食べます。
こりゃ、痩せられないですねー・・・。

それと、私にとって最高のクリスマスプレゼントとも言える、
素晴らしい出会いに恵まれました。
大垣東高校水球部を中心とした岐阜県選抜の水球選手たち14名との出会いです。
いつものように私は水球観戦していたところ、
ぞろぞろと日本の高校生たちがやってくるではありませんか!!
私は思わず高校生を率いていた白濱先生と細野先生に、声をかけてしまいました。
10日間の水球研修をしにいらしたということで、
図々しくも私もその研修に同行させてもらっちゃいました。
この研修は、サン・アンドリューというクラブチームとの交流が条件となっており、
来年、彼らを日本に招待することになります。
スケジュールは、すべてクラブが決定し、観光、練習、試合観戦、パーティーなど、
さまざまなイベントが組み込まれていて、
水球とスペイン文化の両方が味わえるようなプログラムになっています。
その上、高校生たちは、クラブの若い選手たちの家に一人一人ホームスティし、
今まで学んできた英語を駆使しながら、
そしてスペイン語も覚えながら、コミュニケーションをとり、
バルセロナの生活を生で味わえる素晴らしい企画です。

練習を見たり、観光に参加させてもらったりしているうちに、
だんだんみんな話し掛けてくれるようになって、
スペイン語と日本語の間で、高校生の話を聞くことができました。
スペイン人はみんなゆっくりご飯食べるんですか?
大人でもひょうきんで面白い。
しゃべるとうるさいし、声もでかい。
というホームスティの感想。
水球に関しては、
みんな上手いし、大きいし、強い。
力が強い。
パスが早いし、展開も早い。
という感想。
日本とまったく違う環境の中で水球をやっているのだから、
力が及ばないのは当然のこと。
一生懸命スペイン人と練習試合をしている彼らの姿はとても素敵でした。

先生方はこうおっしゃっていました。
この研修はただの「修学旅行」ではない。
「水球」というスポーツを通して、スペインの文化に触れ、
友達を作り、スペイン人と生活し、日本との違いや海外で生活することの難しさ、
面白さや楽しさを体験することができる。
彼らが水球をしていたからこそ、このような機会に巡り合ったのだ。

もちろん、水球を学ぶことが最大の目的ではあるけれど、
それ以外にも学ぶことはたくさんあります。
彼らが今すぐに、自分の実感としてはっきりとした言葉に表すことができなくても、
今回の研修が心のどこかにちゃんと刻まれていることでしょう。
来年、サン・アンドリューが日本に行く頃は、私はまだ日本に帰国していないけれど、
今回の研修のように大成功することを心から祈ってます。
そしてスペインのクラブチームと日本水球界の掛け橋になってもらいたいですね。

さてさて、大晦日。
クリスマスと同じような料理を再び最初から最後まで食べることに・・・。
夜の9時半過ぎから始まって、パイナップルになるまでに2時間。
にわかにあわただしい雰囲気になりました。
ブドウ持ってきて!! 紙とペンは? 
金のアクセサリー持ってる?
え?なになにーーーー???
はい、願い事3つ書いて!!と紙とペンを渡される。
グラスにこれ入れなさい!と金のペンダントを渡される。
用意できたらブドウ持って!!と12粒のブドウを渡される。
ほらほらあと1分だよ!!
ごーんごーんごーんごーん・・・・
教会の鐘の音が鳴りました。
はいっ!!ブドウ食べてっ!!
え?えぇー?
とにかく、種も皮も関係なしに、12粒のブドウを口に放り込む。

新年おめでとう!!
かんぱーい!!

家族みんなで抱き合って、新しい年を迎えました。
なんて感動的なんだろうと思い、知らぬ間に涙がこぼれてました。
みんな私を家族の一員ように迎え入れてくれて、
一緒に2004年を迎えられたことに、すごく感激してしまいました。
みんなありがとう。

今年も、のんびりいろんなものを見て、
いろんなことをやって、
いろんな人と出会って、
バルセロナを生きましょう

Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」
発行者名:ni-aya
水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!

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