気ままにバルセロナ生活 #14

ぶらり旅
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お久し振りです。
今日は、水球女子国際トーナメントの事を書こうと思います。
水球を追って、バルセロナまで来たというのに、
女子の試合を見る機会が、なかなかありませんでした。
リーグ戦はありますが、男子の数と比べたら半分以下。
ここでも女子の水球はマイナースポーツなんですね。

今月上旬に、女子国際トーナメントという大会がありました。
参加国は、ドイツ、ロシア、スペイン。
アテネオリンピックに向けて、どこの国も強化していることは間違いなく、
私は無料でこの国際試合を見ることができる幸せを感じていました。
しかも試合が開催されたプールは、今住んでいる家から歩いて10分ほどの所。
日本の水球ファンの皆様ゴメンナサイ。
私はとても幸せ者です。

初日、ロシアVSドイツ。
どちらも体が大きい選手ばかりで、驚きました。
うーん、この人たちと試合をする日本人選手たちは、いったいどんな気分なんだろう?
試合はロシアの一方的な流れでした。
とにかくロシアチームは、パワーも強いし、泳ぎは速いし、展開も速い。
ドイツは位置取りがうまくできずに、パスがつながらず、
なかなか攻撃することができませんでした。
私は、女子とは思えない迫力と激しさに驚き、試合は12-5で終了。

観客席に、スペインチームが座っていました。
代表選手だけでなく、リーグで活躍している若い選手たちも見に来ていました。
ベレン・サンチェスという代表選手が、若い子達の面倒を見ているのが印象的でした。
試合を見ながら、お菓子片手に騒いだり、野次を飛ばしたりしている若い選手たちに、
しきりに「お願いだから、静かに見なさい」と注意している彼女の姿は、
スペイン代表でありながら、姉御肌も備える、リーダー的存在のように見えました。
試合終了後も、みんなでワイワイ騒いでいる彼女達が、
どんな試合をするのか、とても興味深かったです。

2日目、ドイツVSスペイン。
開始早々、ベレンのシュートが決まり、そのまま流れに乗ったスペインは、
ドイツの堅い守備もものともせず、得点を重ねました。
やはり展開の速いプレーが多く、一瞬の隙も逃さないという意識が感じられました。
第3ピリオドでは、スペインが5得点もし、ドイツはなすすべもなく11-5で終了。
スペインの選手は、そんなに大きい人ばかりで揃えているわけではなく、
なかには、本当に水球選手?と思うほど小さい人もいました。
ロシア戦は、さすがに苦しいのではないかと、翌日の試合がとても楽しみでした。

最終日、注目のロシアVSスペイン。
私はこの試合を間近で見ることができたことを本当に光栄に思いました。
ロシア選手のミドルシュートから始まった試合は、
女の底力を感じるような接戦となりました。
2点先取したロシアが、そのまま流れをつかむかと思われましたが、
地元スペインも負けずに2点連取。
取られては取り返すの繰り返しで、とにかくハラハラドキドキの熱い試合。
どちらのチームも、ため息が出るような素晴らしいプレーの連続で、
本当に興奮しました。
3ピリオドが終了した時点で、11-10でロシアが一歩リード。
しかし、どちらが勝つのかは誰にもわかりませんでした。
どちらもボールに対する執着心というか、粘り強さのぶつかり合いで、
この後、いったいどうなるのか、予想もできませんでした。
初日に比べると少し観客も多く、それでも男子の試合に比べればほんの少しですが、
スペインへの声援も盛り上がっていました。
しかし、スペインは、あと一歩のところで運を引き寄せられず、
8本ものシュートを打ったにもかかわらず、ノーゴール。
ロシアは、ファール後に直接打ったロングシュート、
退水誘発後のセットプレーを確実に決め、13-10で優勝しました。

この試合で、両チームが打ったシュートが偶然にも同じ28本づつ。
拮抗した試合が展開されたことがよくわかります。
私は今まで、女子の試合が面白いとはあまり思えませんでした。
水球の醍醐味である迫力とかスピード感が、男子に比べると劣るからです。
でも、今回、これらの試合を観戦して、女子の水球の面白さを知りました。
スペインのレベルが上がり、オリンピックでいい活躍をすれば、
注目されることは間違いないでしょう。
これはアテネが面白くなってきたぞ!!
そんなわけで、私はオリンピックにも行ってきます。

しばらくメールマガジンをサボっててすみません。
先週、大学の後輩が卒業旅行でバルセロナに来ていて、観光案内してました。
こっちに住んでると、なかなか観光はしないので、張り切ってあちこち周りました。
久し振りにピカソ美術館に行きました。
絵画鑑賞は大満足でしたが、日本人観光客の多さに驚き!!
今は、卒業旅行シーズンなのかな?
昨日も、スペインVSペルーのサッカー親善試合を見に行きましたが、
学生らしき男の子のグループがたくさんいて、帰りのメトロの中は、
4割くらいが日本人でした。す、すごい・・・
水球の試合も見に行って欲しいな、と思うni-ayaなのでした。

いろんなことをやって、
いろんな人と出会って、
バルセロナを生きましょう。

にーあや
感想をお待ちしています!
水球通信連載投稿中!! http://www.swimnews-japan.com/ ※2010年閉鎖

Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」
発行者名:ni-aya
水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!

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