すぐ姿勢が悪くなるのよね、とお悩みの方へ。
姿勢を良くしたいという理由で、大人バレエを習う方はとても多いです。
ふとガラスに写った自分を見て猫背になっている自分に気づき、慌てて胸を張ってみるけれど、すぐに疲れてまた猫背になってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
ピンとまっすぐに伸びた美しいバレエダンサーのような姿勢で立つと、お洋服が綺麗に着こなせますし、デコルテラインが美しくなって痩せて見えます。そして、正しい姿勢で立つことができれば、腰痛や肩こりが改善することもあります。
ここでは、ある一つのことを気をつけるだけで、多くの人が姿勢を改善できる方法をお伝えします。
日常生活の中で意識して過ごすことで、少しずつ美しい姿勢になっていきますよ。
姿勢を直して筋力UP
日々過ごす姿勢が悪いと、身体のアライメント(骨や骨格筋の正しい位置)が崩れてきて、身体のいろんなところに歪みが出てきます。その症状として、腰痛や肩こり、膝痛になってしまうのです。
逆に言えば、姿勢を直すことで、いろんな身体の悩みが解消される可能性が高いです。
身体をまっすぐに立てて維持しているのは、筋肉です。いわゆる「体幹」と言われる背骨を支えるいろいろな筋肉が同時に働いて、人間は二足歩行ができているのです。
つまり、姿勢が悪い方は、筋力が低下しているのです。
だから筋トレをしましょう!とは言いません。
正しい姿勢で立つだけで、お腹周りや背中の筋肉を使っていますので、筋トレをしなくても筋力をアップすることができます。
筋トレのようにグッと力を入れる時に筋肉が働いて身体が動く、という筋肉の使い方ではなく、正しい姿勢で立っている状態を維持し続けるための、小さな力をずっと発揮し続けてくれる筋肉を育てるのです。
最初はすぐに疲れて姿勢が崩れてしまうかもしれませんが、徐々に筋力がついてくると無意識でも良い姿勢を維持することができるようになります。日常生活の中で、ふと気がついたときに直す癖をつけてゆくのがおすすめです。
一瞬で姿勢が良くなる早ワザ
では、やってみましょう。
両脚を閉じて立って、
太腿の間をビシッとくっつける。
これだけです。
左は、太腿の間がしっかり閉じています。
右は、太腿の間が開いていて、少し膝がゆるんでいますよね。
左の閉じている状態にすると、良い姿勢になります。
太腿の内側の筋肉を締めることで、まず骨盤がまっすぐに立ちます。
人間の身体の中心にあるのは骨盤で、すべての動きは骨盤から始まっています。日本人の骨格の構造上、後傾する方が多いので、太腿の内側の筋肉を使うことで骨盤を正しい位置に直します。
すると、骨盤の上に背骨がまっすぐ乗っかってくれます。
この状態をずっと維持し続けるのはなかなか大変だと思いますが、信号待ちしている時や電車に乗っている時、待ち合わせで友達を待っている時など、気づいた時にこの立ち方を意識してみてください。それだけでも筋トレをしていることと同じ効果が得られます。
写真のモデルは、60代のIさん。
バレエを始めて8か月くらいで、徐々に姿勢が美しくなってきてレッスンが楽しくて楽しくて仕方がない様子です。ファッションにもこだわって、レッスン用のスカートや上着などもいつもオシャレで、バレエサロンの教室を明るく元気にしてくれます。これからもレッスンを続けてくださいね。
まとめ
美しい姿勢になりたい方のために、一瞬で悩み解消する手軽な早ワザをお伝えしました。
姿勢の悪さは筋力の低下によるものですから、日常生活の中で手軽にできる
「太腿の内側を締める」
というのを意識してみてください。最初は短い時間でも、やっているうちに少しずつ長い時間できるようになり、やがて無意識にその姿勢を維持できるようになっていきます。
骨盤をまっすぐに立て、その上に背骨がまっすぐ乗った状態を維持できるようになれば、腰痛や肩こりも改善されるはずです。ぜひお試しください。
大人のバレエストレッチ教室では、正しく美しい姿勢を学び、健康を維持するためのレッスンを行っています。興味のある方は、体験にいらしてください。
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