運命の出会い

水球
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とっても天気が良かったから、散歩へ出掛けてみた。
気がついたら、あちこちで紅葉が美しい季節になっていた。

高い青空の下に、見事に黄金色の絨毯が敷き詰められている公園を見て、
ホッとするのはなぜだろう?
やっぱり四季折々の風景を日本で見て、何かを感じてきたからなのか。
バルセロナにも紅葉って、多分あったと思うのだけど、なぜかまったく思い出せない。

何気なく公園を抜けて行くと、ふと見覚えのある人が赤い車から出てきた。

あれっ!!??

向こうも同じことを思ったらしく、あははは…と笑いながら近づいてきた。

Mit csinálsz??(何してるの??)

ハンガリー女子水球代表監督のFaragoさんだった。

彼との出会いは、去年の12月に行われた水球の国際試合会場、Komiadjプールだった。
それから、彼の好意で、私は代表の練習を何度も見ることができた。
英語が分かる選手たちを紹介して下さって、友達になった。
その彼女たちが、モントリオール世界選手権で優勝した。
あの時、たまたま観客席に居た彼に、思い切って声を掛けていなかったら、今の私はない。

11月3日に帰国することを伝えた。
帰らなくてはならないの?と彼は言った。
私は、はいと答えた。
いろいろと話したいことはあったけれども、私のハンガリー語ではどうにもならなかった。

帰国前に、彼と会うのは、本当に運命的と言うしかない。
だって、私は彼の電話番号もメールアドレスも住所も知らなかったし、
しかも通りかかっただけのKomiadj(コミアディ)プールの前で会うなんて、なんだか神秘的じゃない?

これはまだ今の段階では秘密なんだけど・・・

と、Farago監督は私に最新の情報を教えてくれた。
それは、情報と言ってしまっては信頼関係が崩れると思うので、
友人として、私に近況報告をしてくれた、と言った方がいいと思う。

来年で僕は代表監督を辞めるんだ。

Faragoさんには、三つ子の可愛いお子さんがいらっしゃる。
いつも練習の後、小走りで慌てて帰るのは、そのためだった。
今日も「お子さんたちは元気?」と聞くと、嬉しそうに「大変だけど、ラヴリーだよ!」と答えた。
子育てが大変なのと、奥様が仕事を再開するので、代表監督を辞めなくてはならないそうだ。

Faragoさんは、別れ際に頬に4回もキスをしてくれ、またどこかでね!と言ってくれた。

コメント

  1. Ketto Ketto より:

    水球で出会い運を使い果たしているせいか、男運がまったくダメなワタシ。

  2. NICO より:

    「運命」というけれど、にーあやが「エイヤッ!」と踏み込んだからこそやってきた運命が、たくさんあるだろうと想像します。「人事を尽くして天命を待つ」。やるだけのこと、できるかぎりのことをやるにーあやがとっても素敵。きっと運命の神様もにーあやのファンなんだと思うよ!

  3. AYAnap より:

    へ~ファラゴさんに会ったんだ!しかも偶然に!!代表監督を辞められるのはちょっと残念だけど、子育てに専念されてもあの素敵さは変わらないもんね。TVで見かけては、監督と出会った頃を思い出し、あの素敵なポーズも同時に頭に浮かぶ。笑 私は彼の人柄がとっても好き・・・指導力もバツグンだよね。それがモントリオールの結果につながったんだし。 またどこかで会えたらいいね・・・・いや、彩ねぇなら会えるんじゃないかな?何かそういうチカラある気がするよ。笑

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