気ままにブダペスト生活 #54

ぶらり旅
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ブダペスト生活も残りわずかになってしまいました。
日本に帰るのかぁ・・・という気持ちにはなるものの、
あまり実感がわかないというか、
2年以上も離れていた所に自分が再び立っている姿を想像できないんです。
身の回りの荷物を整理しながら、本当に必要なもの以外を泣く泣く捨てて、
もったいぶってチビチビ食べたために余ってしまった日本食を友達にあげ、
いつの間にか増えた書籍などを船便で日本に送り、
スーツケースを引っ張り出して、少しずつ荷物を詰め始めました。

お土産を買いに行きながら、
どれくらい持って帰れるのだろう?と不安になりつつ、
やっぱりハンガリーのトカイワインは外せないよなぁと買ってしまう自分。
荷物が重たくなるのは嫌だけど、ほかに良いお土産が思いつかないので、仕方ないです。
お土産は、あまり深く考えずに買うのが一番ですね。
ごちゃごちゃ考えてると何も買えなくなっちゃう。

さて、土曜日にハンガリースーパーカップという試合が行われました。
女子は、Domino-BHSE POLO対Dunaujvaros-ELCOで、
男子は、Domino-BHSE対TEVA-Vasas-Plaketという、
どちらも国内2トップの試合でした。
会場は、Dominoのプールで、観客席がちょっと狭いのが難点でしたが、
入場料は2000ft(約千円)でした。
1000人くらいは居たと思います。立ち見している人もたくさん居ました。
これらの試合は、女子はハイライトのみですが、
男子は国営テレビで中継されました。

私は、いつものように入り口でチケットを購入してから、
会場に入ろうとしたのですが、
突然チケット切りのオジサンに止められ、こっちこっちと呼ばれました。
毎回、試合を見に行くたびに会い、挨拶を交わす気さくなスタッフの一人が、
私に関係者用の無料チケットをくれたのでした。
去年の12月に、初めてこのプールで代表選手たちを見てから、
何度、ここに通ったでしょう。
ブダペストで見る最後の大会で、このような計らいをしてもらえたことが、
私にとって格別に嬉しかったのは、言うまでもありません。

最後のMagyar Vizilabda
土曜日に、ハンガリースーパーカップを見に行った。 Domino-BHSEというクラブのスポンサーであるT-Mobile主催の大会。 女子は、Domino-BHSE POLO 対 Dunaújvárosi-ELCOで、 男子は、Domino-...

女子の試合を頻繁に見るようになったのは、ブダペストに来てからで、
特にDominoに所属する代表キーパーのHorvat Patriciaと知り合ってからは、
彼女の試合を必ず見るようになりました。
試合の前に、メールで時間と場所を知らせてくれるからです。
今回も、早くからPatriciaに試合の詳細を教えてもらい、
帰国する前に絶対に来て欲しいと言われていました。

DominoとELCOは、国内で常に1位を争うクラブチーム同士で、
2週間前もリーグ戦で当たり、1点差でDominoが勝っており、
この試合も接戦が予想されました。
結果は、Domino 13-8 ELCO (3-2, 2-3, 4-2, 4-1)でした。
前半、どちらもなかなか得点に結びつかず、ラリーが続き、
イライラした感がありましたが、
後半にTomaskovics Eszterが連続得点し、勢いに乗ったDominoが
この試合を制しました。
ELCOのベストキーパーだったIldiko Sosが産休のため不在の中、
Toth Andreaが、踏ん張りましたが、勝利には届きませんでした。

男子は、誰もが熱戦を期待していたのですが、裏切られました。
Domino 13-8 Vasas (5-2, 4-2, 3-3, 1-1)となりました。
開始1分で、Fodor Rajmundのフリースローからのシュート、
続いてBiros Peterのカウンターと退水ゾーン、
キャプテンBenedik Tiborがミドルを決め、
いきなりDominoが4得点するもVasasは反撃できず、
それが最後まで尾を引くことになりました。
Vasasお得意のVarga Danielのミドルシュートは完全にマークされ、
Steinmets Adamのパワープレーも冴えておらず、
パスミスも何度か見られて、ばらばらしている感じでした。
DominoのスポンサーであるT-Mobile主催とあって、
前半は若干Domino寄りの笛かな?と思うところもありましたが、
後半のサービス的な退水もVasasは得点につなげられず、
13-8という形で終了しました。

ルールが変わってから、何度も試合を見ましたが、
やはりカウンターが多く見られるようになったことと、
ゲーム展開がとても速くなったことが、まだ気になります。
ゴール前で間違えて両手を挙げてしまうという失敗も見られなくなり、
ミスジャッジもほとんどなくなりました。
30秒という短い時間の中でシュートを打たなくてはならないので、
見ている方もボーっとしていられません。
VIP席には、世界水泳連盟水球技術委員長であるLonze氏がいました。
世界の水球はどんどん進化しているのだろうなぁと思いました。

約2年間、日本を離れて、いろんな国で水球を見てきました。
世界大会から、子供の試合まで。
水球とそれに関わる人たちと会い、話してきました。
言葉や習慣の壁にぶつかることは日常茶飯事でした。
それでも、2年間一度も日本に帰らずに、思う存分水球を追うことができたのは、
たくさんの方々のご理解とご協力、そして励ましがあったからです。
家族や親戚、私の友人たちだけでなく、水球に関わる方々、
私を通して水球を知り、興味を持ってくれた人たち、
行く先々で住む場所や生活をサポートして下さった人たち、
ブログやMixi、GREEで私のページを読み、メールを下さった方々、
「水球通信」を読んで、感想を下さった読者の方々、
そして、このつたないメールマガジンを読んで下さり、応援して下さった読者の皆様、
私の水球観戦放浪生活を支えて下さったすべての方々に、感謝しています。

もうすぐ私は日本に帰ります。
これからは日本で、水球普及活動をしようと考えています。
まずは、沢山の人に知ってもらうこと。
私にどんなことができるのか、または、何もできないかもしれませんが、
未来のことは何もわかりませんし、とにかく頑張ってみようと思います。
皆様のアイデアや活動も、ぜひ教えてください。

このメールマガジンは、近いうちに終わりにしようと考えています。
最後に皆様のご感想やご意見をメールにて、頂ければ幸いです。
それが新しいエネルギーとなるからです。
どうかよろしくお願いします。

*にーあや* メールをお待ちしています

Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」
発行者名:ni-aya
水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!
2004年のアテネオリンピックをきっかけに、水球が国技のハンガリー・ブダペストに魅せられて移住。日本へ一時帰国するのをやめて、そのお金をブダペスト生活に注ぎ込み、マジャール水球を自由気ままに満喫しています。

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