バルセロナを旅立って、早くも25日が経ちました。
私は今、ハンガリーのブダペストに居ます。
いつものことなのですが、出発する前は、期待と不安と緊張で落ち着かず、
しかも引越し支度や自分の仕事のまとめ、大学のテスト勉強など、
旅支度以外にやらなければならないことで追われ、バタバタとしていました。
日本語とスペイン語なら、なんとか日常会話はできますが、
英語を勉強していた時代からは、もう何年も経っており、
旅英語すら、私は自信がありません。
必要に迫られれば、勝手に身に付くだろう、というのが私のやり方で、
とりあえず、バックパックに、着替え、水着、寝袋、辞書を突っ込み、
慌しくバルセロナを後にしたのでした。
まず、インターネットで30ユーロで買った格安航空券でオランダのアムステルダムへ。
語学学校で知り合った友達が、郊外に住んでいるので、彼女の家にお世話になりました。
オランダの家庭料理をご馳走になり、大満足。
丁度、友達のお父さんがお誕生日だったので、親戚がみんな集まり、
私は挨拶だけでもオランダ語でしようと必死に習い、
下手な発音を披露したのでした・・・。
アムステルダムに住んでいる、大学時代の先輩にも大変お世話になりました。
何日もタダで泊まらせていただき、しかも自転車まで借りて観光し、
オランダ人を体験させてもらいました。
以前から、オランダには水球を見に行きたいと思っていました。
女子水球が強い事で有名で、しかも日本人選手、稲垣明子さんが活躍されているのです。
好機に恵まれ、アムステルダムで稲垣さんにお会いする事ができました。
残念ながら、シーズンはオフで、練習も見ることができませんでしたが、
オランダ語をたくみに操り、英語も堪能で、しかも現在は研修医として働いている、
稲垣さんのアクティブな生き方に、私は本当に刺激されました。
ひとつの事だけに満足せず、いろんなことにチャレンジし、
それをどんどん自分の経験として習得してゆく彼女の姿は、
日本人らしい粘り強さと、もともと持っている明るく元気でハングリー精神旺盛な性格が、
ここまで高いレベルへと持ってこられたのではないか、と思いました。
彼女の活躍を見に、もう一度オランダには来たいですね。
10日ほどオランダでのんびりした後、ベルギーへ。
列車でまずダイヤモンドで有名なアントワープに立ち寄り、
その後ブリュッセルに入りました。
甘味好きの私としては、その地の名物お菓子を食べるのが楽しみでもあり、
オランダでは、ピザほどの大きさのパンケーキとキャラメルが挟んであるワッフルを食べ、
ここベルギーでは、もちろんベルギーワッフルとチョコレートです。
天気に恵まれず、ほとんど観光も面白くなく、
私は焼きたてのワッフルの美味しさに一番感動しました。
ベルギーワッフルと言っても2種類あり、ひとつは日本で一時期流行ったワッフル、
もうひとつは、アイスや生クリームをトッピングして食べるやわらかいワッフル。
どちらも美味しいですが、やっぱり私は前者の周りサクサク、中ふわふわワッフル。
焼きたてのものは、トッピングなんて必要ない!!
なんともいえないサクッとした食感と、もちもちっとした柔らかい生地がたまらないです。
ブリュッセルの天気があまりに悪かったため、私はブルージュへ向かいました。
ブルージュは、日本で言う京都のような町で、古い美しい建造物がたくさん残っています。
小さな町ですが、観光地として多くの人を受け入れる体制が整っており、見所も充分。
ベルギーでは、チョコレートが日常的に食卓に上り、味もぴか一ですし、歴史も長いです。
日本でも有名なゴディバ、ノイハウスなどもベルギーのチョコで、
ここでは「食べる宝石」なんて言われてるそうです。
美しくデコレートされたもの以外にも、アーモンドやピスタチオをいれた板チョコもあり、
量り売りしています。
貧乏バックパッカーの私は、その安い板チョコを購入、味見。
!!!!
チョコレートとは、こんな味だったのか・・・と目が覚める思い。
これをチョコレートと言うならば、私が食べていたものは一体なんだったのか?
しとしとと降る雨と甘い香りを後にし、再び飛行機に乗って、ストックホルムへ。
この航空券、Ryanairという会社からネットで、2.8ユーロ(約500円)で購入。
空港税の方が高くて、トータルでも17ユーロ(約2500円)。
辺鄙な場所の空港を利用する事で、この値段を実現したらしいですが、
日本じゃ考えられない。
その代わり、機内サービスは有料です。
ストックホルムは、スウェーデンの首都で、モダンでよく整備された美しい町です。
北欧は、基本的にどこも物価が高く、バックパッカーには行きにくいところですが、
やはり留学生友達が住んでいるので、お邪魔しました。
友達が観光客向けのクルージング会社で働いているため、タダでチケットをくれました。
お天気にも恵まれ、美しい町並みを湖や海から眺めたのでした。
アムステルダムも、ストックホルムも、海より低い所に町があり、
あちこちに水量調整のための水門があります。
町の中に川や湖があるのは、やはり心が落ち着きます。
バルセロナには、美しい川も湖もないので、私にとってはとても心地良い場所でした。
どこの国に行っても、美味しいチーズに出会います。
日本ではフランスのチーズが有名ですが、スペインにも、オランダにも、
ベルギーも、スウェーデンも、以前留学していたメキシコにも、
たくさんの美味しいチーズがありました。
その土地の歴史を語る食べ物と言ってもいいかもしれません。
チーズ屋さんに行って、100グラムほどのチーズ、
パン屋さんに行って、地元人が買っているシンプルなパン、
そして、市場に行き、トマトやバジル、フルーツを買い、
美しい公園でランチをする。
こんな安い贅沢を味わえるのが、私の楽しみです。
次回は、プラハとブダペスト旅行記をお届けします。
ブダペストでの水球の試合結果も、ご報告しますね。
来週は久しぶりに水球観戦ができるので、わくわくしています。
のんびりいろんなものを見て、
いろんなことをやって、
いろんな人と出会って、
バルセロナを生きましょう。
にーあや
感想をお待ちしています!
水球通信連載投稿中!! http://www.swimnews-japan.com/ ※2010年閉鎖
Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」 発行者名:ni-aya 水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!
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