Montrealの思い出–JAPAN–

水球
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選手たちにとっては、束の間のバケーションだけど、
水球ファンの私にとっては、つまらないオフシーズン。

ヨーロッパの水球シーズンは、だいたい11月から翌年の5月までで、
国内リーグ戦や、ユーロリーグ戦などが行われます。
5月下旬くらいから、国際大会が始まり、ナショナルチームの試合が見れます。
ヨーロッパの代表選手って、本当に多忙なんですよ。
毎週末、国内リーグ戦をこなしながら、
ユーロリーグ(チャンピオンズリーグみたいなもの)の試合も出て、
あちこち移動しながら、水球やってるんですね。
その上、休む間もなく代表選手は国際試合に出場するわけ。
本当にタフだなぁって思いません?

世界水泳 in Montreal

水球選手にとって、今年の最大イベントだった世界選手権。
実は、日本の男子水球チームも出場してました。
アジア枠は2ヶ国で、日本は今まで一度も勝てなかったカザフスタンを破り、
なんとか出場権を獲得して参加したんですね。
ヨーロッパのレベルに比べると、足元にも及ばないけれど、
でも、確実にレベルアップしてきてるんです。

2001年の世界水泳福岡大会では、ホスト国で出場して、16チーム中の最下位だった。
2003年のバルセロナ大会では、アジアのもう一つの出場国の中国を破って、15位。
2005年のモントリオール大会では、南アフリカに勝利して、14位。

本当に少しずつだけど、一歩一歩着実に実力をつけている・・・と思う。

水球って、経験がとても重要なスポーツだから、国際試合経験の少ない日本チームにはかなり不利。
国際的に評価されるような結果を出せない水球チームに、日本水泳連盟は、お金を出さないでしょ?
だから、お金のかかる遠征は、なかなか行けない。
それに、みんな大学を卒業したら、就職して止めちゃうでしょ?
だって、水球じゃ食べていけないし、続けられる場所もないから。
いっぱい国際試合を経験した平均年齢28歳、平均身長2mの選手たちが集まる東欧チームに、
日本が勝てるはずがない!!!!

それでも、頑張っている人は居るんです。
イタリアリーグ・セリエA2のベルガモでプレーしている青柳くん。
スペインリーグ・1部のバレンシアでプレーしている田中くん。
モントリオール世界選手権で得点ランキング10位に入った塩田くん。
大学院に籍を置きながら水球を続け、海外水球生活を狙っている長沼くん。
教員の仕事をしながらも、キャプテンとして活躍した佐藤くん。(写真順)

続けたくても続けられずに水球を止めていった選手たちがたくさんいる。
マイナースポーツ水球の悲しい現状があるんです。
でもね、「どうせマイナーだから・・・」って諦めてたら、何も変わらない。
厳しい現状と戦いながら、なんとか頑張っている選手たちだっている。

いいじゃない、何年かかっても。

日本チームが2年ごとに順位を一つずつ上げていくように、
少しずつでも何かが変わっていけば、きっと今より良くなる!

Montrealで感じた水球ファンの切なる思いです。

コメント

  1. SAY より:

    本当に勉強になりました。ヨーロッパってサッカーとシステムがほとんど同じなのですね。 日本選手もなかなかかっこいい選手ばかりで見劣りしないです。 そうですかまだまだなんですね。 まだまだだからこそ、応援しがいもあるものですものね。 僕も応援しています。

    • Ketto Ketto より:

      SAYさん、いつもありがとうございます。これからも水球をよろしくお願いいたします!!

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