身体がかたくて開脚できない!
というジュニアアスリートへ。
最近、シナジリティトレーニングを指導していると、
小学生でも股関節が超かたいことに驚いてしまいます。
そもそも長座で座れないとか、開脚しても60度くらいしか開かないとか・・・。
あまりにも身体がかたいと、どんなスポーツをやってもパフォーマンスが上がりません。
可動域が狭いということは、怪我をしやすいだけでなく、技術の上達も妨げてしまいますので、
小学生のうちから正しいストレッチをして股関節の可動域を広げておきましょう。
股関節は、身体の要!
身体の中心にある最も大きな関節が股関節です。
人間の運動は、必ず股関節が中心になって動いていますので、股関節周りの筋肉がかたいということは、あらゆる運動の可動域が狭くなるということです。
特に下半身の動きの範囲が狭くなり、姿勢が悪くなったり、転びやすかったり、腰痛が出たり、いろんな怪我や傷害に繋がっていきます。
最近は体幹を鍛えれば良いという傾向がありますが、
まず、関節の可動域を広げた上で、正しい骨の位置(アライメント)を保つ筋力を鍛えなければ、
スムーズな身体の動きに使える筋肉はつかないんです。
かたい身体のままで一生懸命筋トレして、無駄な筋肉をつけるということは、身体に重たい錘をつけているのと同じことです。
重たい身体で、良いパフォーマンスができるでしょうか?
柔軟性を伸ばすなら小学生のうちにストレッチ習慣をつけておく
よく見かけるのが、たくさん開脚しようとして無理やり押して開いたり、
やり方を間違えて、動きに使えない開き方をしていたりして、股関節を痛めてしまう人。
ストレッチのやり方やタイミングを間違えると、痛くてストレッチが嫌いになってしまったり、痛めて続けることができなくなったりしてしまいます。
かくいう私も子どもの頃は身体がかたくて柔軟が大嫌いでしたし、今でもストレッチは苦手です。
無理やり伸ばしたり、押したりするストレッチ方法しか子供の頃は知らなかったので、嫌なイメージがついてしまい、苦手意識が強いのです。
この記事を読んでいる方は、体操のオリンピック選手やプロダンサーを目指すわけではないでしょうから、180度開脚をする必要はありません。
身体が温まっている状態で、無理なく気持ちの良い範囲で筋肉を伸ばすことを日々続けるだけで柔軟性は伸びます。
年齢とともに、身体はどんどん硬くなります。特に、筋力がついてくる高校生くらいになると、身長がぐんぐん伸びることもあって、急激に身体が硬くなってしまいます。
ですから、小学生のうちに運動後のストレッチを習慣づけることが、怪我予防にもなりますし、柔軟性を伸ばすのには最適です。
ダイエットと違って、柔軟性を上げるストレッチは、努力した分、必ず成果が表れるので、やりがいはあると思います。
股関節のストレッチ方法
床に座るのもきついと感じるほど超かたい方は、お尻にクッションや座布団を敷いて、お尻の位置を高くしてやってみてください。楽にできると思います。
1.片脚ずつ開脚して
まずは、片脚を横に伸ばして、もう片方の脚はアグラをかくように曲げます。
そして、伸ばしてる脚の方へ身体を横曲げしてみましょう。
脇がグーっと伸びるように感じられるはずです。
反対側の手を曲げている足の上に乗せるとさらに伸びます。
両方の胸の方向は、下向きではなく、前に向けておくのがポイントです。
2.お尻を浮かさないで前屈
次に、身体を前へ曲げます。
この時に、お尻は両方とも床につけておいてください。これがけっこう難しいです。
そして、伸ばしてる脚の膝は上を向けてください。そうすると、太腿の内側がピンと張ったような感じがあるはずです。膝が前に倒れてきたら、開脚している意味ないですからね。
3.応用編2人組でやる方法
慣れてきて、少し負荷をかけても大丈夫そうなら、2人組でやる方法もあります。
ただし、無理に押すと怪我をするので、絶対に無理やりやらないこと!
下の腕を少し引っ張るようにして、
胸を前に向けながら、脇を少し押してあげてください。
必ず反対側も同じようにやること!得意な方だけやるのはNGです。
左右同じようにやらないとバランスが悪くなってしまい、いろんなところに歪みが出てきて怪我につながります。
まとめ
股関節は、どんな運動にとっても大切な関節で、股関節の可動域が狭いと、怪我をしたり、スポーツ技術が上達しなかったり、姿勢が悪くなったりしてしまいます。
毎日少しずつストレッチすることで習慣を身につけて、柔軟な身体を手に入れましょう。
片脚ずつの開脚から初めて、ラクにできるようになったら、両脚の開脚に挑戦してみてください。
続けることで、少しずつできるようになるはずです。
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