私が卵巣がんの治療をしながら父の看取りをした時に、終活の大切さを知り、「終活ガイド」や「終活カウンセラー」を学びました。その学びを皆様にも共有したいと思い、終活サロンを開催することにしました。
漠然とした不安を解消するために
今まで健康だけが取り柄で生きてきた私ですが、2021年に卵巣がんを告知されてから、自分の今後の健康のことが不安になり、さらに介護や認知症、財産管理のことなど先のことを考えれば考えるほど、将来の不安がとめどなく押し寄せてきました。
そこで終活を学び、ゆっくり考える時間を持つことで、漠然とした不安を少しずつ解消しています。
同じような不安を感じている方もおられるかもしれないと思い、私の経験を交えながらお話しする終活サロンを開催することにしました。
第1回終活サロン「エンディングノートの活用法」
第1回目は、心の整理整頓ができる終活サロン「エンディングノートの活用法」というテーマでお話ししました。
とても残念なことに、セミナー会場でパソコンが起動しなくなるというトラブルに見舞われ、せっかく用意していたスライド資料をお見せすることができませんでした。お配りしたエンディングノートと、私のお喋りだけで説明することになり、拙いトークでやや眠くなってしまったのではないかと思っています。こんなトラブルは今まで経験したことがなく、かなり大汗かいて焦りました。
参加者の皆さんがとてもあたたかくご理解くださり、最後まで私の話を聞いてくださいました。
終活をしなくては・・・と思っている方は多いのに、何から手をつけていいのかわからないという方が多いと思いましたので、まずは「エンディングノート」を参考にしてもらい、終活の全体像を理解していただくセミナーにしました。
終活は、とても幅広い分野にわたっているので、一人で考えるのは大変です。一人でできるものではないと私は思っています。目次を見ただけでも、気が滅入ってしまう方もおられると思います。
そこで、私の父が実際に書き残していた終活ファイルを紹介し、形にとらわれない自由なエンディングノートの書き方があることをお伝えしました。一気に書く必要はありませんし、一度書いた後に考えが変わるのは当たり前です。その時その時の自分が考えていることを、書けるところからじっくり書き加えてゆけばいいんです。
終活のイメージを変えたい
終活=死のことを考える、というマイナスイメージがあると思いますが、私はそのイメージを変えたいと思っています。
私の場合は、父が終活ファイルを残してくれていたおかげで、迷うことなく納得のいく形で、父を見送ることができました。生前、父が考えていたことがよくわかりましたし、死後の手続きも父の思い通りにすることができました。また、相続や財産分与もトラブルになることなく、スムーズにできました。
誰もがいつかは必ず迎える「死」までのことを考えることは、自分の未来を考えることです。
人生の後半を明るく楽しく過ごすために、何が自分にとって大事なのかを改めて考えてみることが、終活することだと思います。
参加者の感想
今回は15名の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました!
- 前向きで実感できる内容でした。「これからの残りの人生がハッピーであるように」という言葉が印象的でした。
- お父様とのエピソードがとても印象的でした。病気になった時の手続きや心のケアなどを教えていただきたいです。
- 自分の生活を見つめ直すきっかけになると感じました。前向きに少しずつ考えてゆこうと思います。
- 「死ぬことを考えることは、生きることにつながる」というのが印象的でした。終活ノートについて分かりやすかったです。
- 元気なうちに整理しておき、家族と情報を共有しておくことが大切だと分かりました。
- 終活は、重くて暗いイメージではなく、これからどうやって生きていくかを考えるいい機会になりそうです。
- スライドがなくてもとても分かりやすかったです。今後のセミナーも楽しみにしています。
ご参加くださった方には、後日スライド資料をデータでお送りしました。
まとめ
初めて開催した終活サロン 心の整理整頓ができる「エンディングノートの活用法」は、スライド資料をお見せできませんでしたが、私が伝えたかったことは伝わったようでした。
終活は、これからより自分らしく生きるために、今の自分を見つめ直すことです。
エンディングノートを活用することで、心の整理整頓ができます。
次回は、9月4日に終活サロンを開催します。
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