日曜日の病院はわりと静かだった。
9月に入ってからずっと天気が悪い。外に出ていないから季節を肌で感じることはできないれないけど、窓からの風景はずっとどんよりしてる。
体調の変化
同室の患者さんたちの体調が安定してきて、夜は比較的静かに眠れるようになった。むしろ私がトイレに何度も起きるのが迷惑だったかもしれない。抗がん剤を打ってから、尿がしっかり出るようになって、腹水が溜まらなくなった。今まではベッドの上半身を少し起こして、真上を向いていないと呼吸が浅くなって苦しくて眠れなかったのに、腹水がなくなって圧迫感がなくなり、数週間ぶりに横向きに寝ることができた。寝返りができるってこんなに幸せなことだったんだ!!やった!
最初の入院をしたときに、担当の先生が
「腹腔鏡手術で腹水は抜きますが、また1週間ですぐに溜まります。抗がん剤治療を始めるとだんだん減ってきますので、あと2週間、耐えてください。」
って言ってた。全くその通りだった。
これって、抗がん剤が癌細胞に効いてるってことなのかな?
癌細胞の活動を抑制しているってことなのか?
こんなにすぐ効果が出るのだろうか?
足の痺れも出てきているし、抗がん剤は効いていると思って良いのだろうか?
細胞分裂には約24時間かかるから、4日も経てばその可能性はあるのかもしれない。
病院の食事
今朝は、パン食に変えてもらった。
私は通常食で、食事制限がないから選択メニューを頼むことができる。毎朝、翌日の献立が来て、プラス100円で選べるいくつかの食事メニューが案内される。パンとか麺とか主食を選べたり、魚を肉に変えることもできる。もともと私は朝食パン派なので、久しぶりにパンを食べたいと思ってウインナーとパンの朝食を昨日のうちに頼んでいた。
ロールパンに蜂蜜!うま〜い。 一昨日くらいから冷たいものが美味しく感じられるようになってるから、冷たいサラダとオレンジがすごく美味しかった。
昼食と夕食は通常食のまま。米飯は必ず170gと決まっているのだけど、健康な時からこんなに米を食べる習慣がなかったので、なかなか食べきれない。おかずと合わせて半分くらいは食べられたかな。食べられる量は少し減っている気がする。体重も徐々に減ってきている。
友人たちとの電話
日曜日の午前中はみんな家にいるかなと思って、バレエ教室の運営を頼んでいる友達に電話してみた。久しぶりに顔を見て話をしたら、すごく楽しかった。教室のことや代講をお願いしている先生のこと、生徒さんたちの様子、運営で困っていることはないかなど、いろんなことを聞けて安心した。
逆に、私のことをみんなはすごく知りたがっているだろうから、今の気持ちや感じていることや病院の生活のこと、食事のこと、抗がん剤治療のことなど、なんでも話した。妹との電話で甥っ子の宿題を見ていることも話したら笑われた。病院でリモート授業やってんだー、なんて。たわいもない会話がとっても楽しかった。
それと、これからの教室のことやお金のこととか、事務的な話ももちろんした。長期的に教室の運営を頼むわけだから、ある程度の負担を負ってもらわないとならない。みんなそれぞれの仕事で忙しい中、サポートしてくれて本当に助かる。心から感謝。ありがとう。
明日は父の診察
明日の午後は、父の診察。私が退院できるかどうかも明日決まる。
今はコロナ禍で、入院患者は原則外部の人との接触は厳禁。なので、事前に先生にお願いして父の診察に同席できるように頼んでいる。父が今どんな状態なのか、今後どのように治療やリハビリをしていくのか、担当医から話を聞き、私の治療と合わせて考えていかなければならない。
それに、父の介護申請、障害者手帳申請、保険の手続きなど、やらなければならないこともたくさんある。とにかく私の副作用が大きく出ないことを祈るばかり。
明日はどんな一日になるかな?
この卵巣癌闘病に関するブログは、私個人が感じたことや体験したことを思うがままに書き、自分の記録として残しているものです。治療の方法や方針・考え方・症状などは、病状や癌の種類・個人の体質によって様々ですので、コピーや転載はご遠慮下さい。
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