今日は退院。
8月27日(金)に腹腔鏡手術で癌組織と腹水をとってから2日後。ちょっと退院のタイミングが早すぎないか?と思ったら、やっぱり早いらしい。なるべく早く抗がん剤治療をスタートするために、早めに退院して、来週またすぐ入院する。
傷口が少し痛い
まだ4箇所の腹腔鏡の手術の後が痛くて、昨日の夜は痛み止めを飲まないと眠れなかった。23時ごろに痛み止めを飲んでから寝ることができた。
昨日の痛みよりはだいぶマシになったけど、腹筋を使うとおへそと右側の傷口がちょっと痛い。だから、咳とかくしゃみが怖い。それと、ベッドから起き上がる時や立ち上がる時。傷口が開くことはないだろうけど、なんとなく不安でゆっくりノロノロ動いてみる。
朝の回診で若い先生が2人いらして、傷口を見てくれた。問題はないらしい。傷口を押さえている透明のピタッとしたテープを、今日は剥がすことはしないって言ってくれたけど、テープかぶれが気になる。痒くなってる。意外と肌は弱い体質らしい。
それと、偶然にも先生たちが担当している別の階の患者さんの隣に父が入院していたらしく、「まだHCUに居ましたけど、お話はできていましたよ」と教えてくれた。同じ病院に親子で入院なんて、ほんとおかしい。父が回復傾向だと分かってホッとした。先生方も気にしてくださってたんだ。ありがたい。
常食になった!
朝食から常食になった。普通に炊いたご飯だったけど、なんとなく昨日までのお粥の方が美味しく感じた。お米がちょっと硬めだったからかな。お粥の方が甘く感じた。
「病院食は美味しくない」ってよく聞くけど、私は美味しくいただいた。もともと薄味が好きだからかな。すっごく美味しい!!というわけではないけれど、柔らかめに茹でた野菜は私に取っては食べやすかったし、ご飯と一緒に少しずつおかずを頂いた。
ただ、量が多くて、なかなか全部食べられない。ご飯170gなんて、普段の生活でも食べない量だし。出していただいたものはきれいに食べるのがモットーの私としては、ご飯やおかずを残すのが本当にもったいなくて申し訳ない気持ち。
TVerで昨日見損ねた「ボイスⅡ」を見ながら食べてたら、画がエグすぎて気分悪くなったから、途中で「酒のツマミになる話」に変えた。そしたら、笑いが止まらなくなって傷口が痛む痛む。術後に見るテレビは要注意!
腹腔鏡手術で分かったこと
食事のトレーを返却しに行った時に、ナースステーションで仕事をしていた担当医の先生に「あ、新居さん、おはようございます。この後、診察しますね」と言われた。日曜日でも先生は朝から働いているんだなー、大変だなーと思った。
触診とエコーでチェックしてもらい、手術の傷口を診てもらった。そしたら、傷口は大丈夫だからテープ剥がしちゃいますね、とペリペリ剥がされてしまった!
えー朝の回診の先生は今日剥がさないって言ってたのに。できれば、シャワー浴びてから剥がして欲しかったー。
よく見たら、テープかぶれがひどくなってて、傷口じゃないところに水膨れができてた。「傷口は縫ってあるのでシャワー浴びても大丈夫です。」と言われて、白い線の入ったテープを小さく貼ってくださった。
それで、腹腔鏡手術をしてみて分かったことを説明してもらった。
思っていたよりも腹膜播種があちこちに広がっていたらしい。先生が絵を描いて説明してくれた。
2つある卵巣が大きな一塊になっていることはMRIとかCTで分かっていたけど、子宮の前側や横隔膜の方まで腹膜播種が飛び散っていたらしい。癌組織を取ろうとしたけれど、卵巣の方はかなり血管が入り組んでいて、大量出血する可能性があるからやめて、腹膜播種の組織を取ったとのこと。
やはり一度に癌細胞を取り除くのは無理なので、まずは抗がん剤治療で癌細胞を小さくして、それから手術で取るという方法でいくらしい。今、組織検査をしているので、どういう種類の癌なのか、きちんと分かってから最終的な治療方針が決まるんだけれど、特殊な癌でない限りは抗がん剤治療が来週からスタートする。
卵巣癌ⅢC期。
比較対象なんか知らないからよく分からないけれど、まぁ軽い方ではないんだなと。それなりに長い戦いになるのだろうと思った。抗がん剤の副作用がどんな風に出るのか、自分がどうなっていくのか、漠然とした不安がボワーっと広がった。
とりあえず退院。
考えても仕方ないし、落ち込むだけなので、とにかくシャワーを浴びて、家に帰ろう。
病院のシャワー室は、広くて椅子とか手すりがついてて、体力の落ちた私でも座りながらゆっくり浴びることができた。心配していた傷口も大丈夫だった。さっぱりして気分が良くなった。
ゆっくり荷造りして、看護師さんに見送られて退院。今日は日曜日で会計ができないらしく、次回の診察の時に支払う誓約書を書かされて終わり。また3日後には入院だしね。
タクシーで帰ってきたら、隣のいとこと息子くんがすぐに駆けつけてくれた。荷物を運んでくれたり、夕飯のおかずを作ってくれたり、留守中の郵便物も持ってきてくれた。ものすごく助かる。親子で入院しちゃって、親戚はめちゃくちゃ心配してると思う。隣に居てくれるだけで、本当に心強い。心から感謝してます。ありがとう。
今日は何もせず、溜まったドラマの録画でも見てゆっくり休んで、明日から動こう。
この卵巣癌闘病に関するブログは、私個人が感じたことや体験したことを思うがままに書き、自分の記録として残しているものです。治療の方法や方針・考え方・症状などは、病状や癌の種類・個人の体質によって様々ですので、コピーや転載はご遠慮下さい。
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