水球三昧の一週間が終わりました。
火、水、金、土、日と、毎日２～３試合を観戦しました。
前回は、前半戦となったUNICUMカップについて、報告しましたが、
今日は、週末に行われた第4回男子World League予選についてご報告します。
このWorld Leagueは、1ピリオド8分で行われ、
3分間の休憩とハーフタイムは5分間の休憩時間があり、
通常の水球の試合と少し違うルールになっています。
いつもより長い休憩の間は、ダンスやシンクロなどのショーがあり、
観客を楽しませるための工夫がなされています。
必ず決着をつけるのが条件となっており、同点で終わった場合には、
延長戦をせずに、ペナルティーシュート合戦になります。
ここブダペストで行われたのは、Aグループのオーストラリア、カナダ、ギリシャ、
スペイン、ハンガリー、ロシア、中国の試合で、
Bグループのアメリカ、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、ドイツ、ブラジル、
ルーマニアの試合は、ドイツのシュトゥットゥガルトで行われました。
今回のAグループの注目の試合といえば、まずハンガリー対ロシアでしょう。
個人的には、毎回拮抗した試合展開となるスペイン対ギリシャ、
それと、中国対カナダも非常に興味がありました。
ハンガリーの試合のみ、国営放送であるmtvで生放送されました。
〈結果〉
24日 ロシア 11-6 中国 (3-1,2-3,3-1,4-1)
オーストラリア 6-13 ハンガリー (2-5,2-2,2-1,0-5)
スペイン 16-17ギリシャ (1-0,0-3,3-3,5-3, PS:7-8)
25日 スペイン 13-5 中国 (6-1,2-0,1-2,4-2)
ギリシャ 11-12 ハンガリー (2-2,3-4,2-3,4-3)
オーストラリア 11-7 カナダ (2-0,3-4,3-1,3-2)
26日 中国 7-6 カナダ (3-1,2-2,1-0,1-3)
ギリシャ 10-8 オーストラリア (1-2,3-0,3-3,3-3)
ハンガリー 10-8 ロシア(1-2,3-2,4-3,2-1)
だいたいが妥当な結果となりました。
王者ハンガリーは、ギリシャ戦とロシア戦は苦戦したものの、
それでもきちっと勝利し、1位で通過。
ロシアは、UNICUMカップで9－3でハンガリーに負けており、
今回の最終戦が、注目されました。
期待を裏切ることなく、ロシアが先行した試合展開が繰り広げられ、
Kasasを欠いたハンガリーは、なかなか波に乗ることができず、
第3ピリオドの残り9秒でやっと勝ち越します。
これが本当にシーソーゲームというんだと実感する試合でした。
個人的に注目していた中国チームですが、やはりこの1週間で成長していました。
最終試合のカナダ戦で、初勝利。
この勝利については、どこのHPでも大きく取上げられています。
先のUNICUMカップで、カナダには9－8で負けていましたが、
今回は、最後まで粘りました。
両試合とも、中国がリードする試合運びなのですが、
どうしても最終ピリオドに追い上げられ、UNICUMカップでは4得点、
今回も3得点を許しています。
どのチームでもそうですが、後半は、どうしても疲れが出てくるため、
特に実力的に弱いチームは、前半に拮抗した展開をしても、
後半になると、相手に大量得点を許してしまいがちになります。
今回の試合で、中国は最後に競り勝つ試合展開を経験しました。
これは選手達にとっては、非常に大きな意味を持つと思います。
準決勝には進めませんでしたが、Aグループ6位という結果となりました。
さて、監督、選手ともに変わり、新しいチームとなったスペインですが、
結果を見る限り、そう調子は悪くないようです。
苦手意識のあるギリシャには、負けてしまいましたが、
試合内容は非常に面白かったです。
このままの調子で、世界選手権まで行ってくれればいいな、と思います。
今後のWorld Leagueの予定としては、7月６～10日に、
Aグループの1位ハンガリーと3位ロシアと
Bグループの2位クロアチアと3位アメリカとイタリアはN.Y.で、
Aグループの2位スペインと4位のギリシャと
Bグループの1位セルビア・モンテネグロと4位ドイツとカナダはトロントで、
準決勝が行われます。
決勝は、8月11～14日まで、セルビアのベオグラードで行われ、
準決勝を勝ち上がった、各グループ3チームずつが闘います。
私は世界選手権が終わった後、ベオグラードへ決勝を見に行くつもりです。
もうすぐ世界選手権。
日本チームはどんな水球を見せてくれるのか、
モントリオールを制するのはどこなのか、今から楽しみです。
次回のメールマガジンは、水球とちょっと離れた話題をお伝えします。
*にーあや* 感想をお待ちしております。
Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」 発行者名：ni-aya 水球に魅せられて早や２年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 ２年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!! 2004年のアテネオリンピックをきっかけに、水球が国技のハンガリー・ブダペストに魅せられて移住。日本へ一時帰国するのをやめて、そのお金をブダペスト生活に注ぎ込み、マジャール水球を自由気ままに満喫しています。
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