ブダペストでのユーロリーグ観戦は、もう何回目でしょうか?
ここに居ると、応援するほうも忙しいです。
毎回、水球会場で会うファンとも知り合いになってきて、
楽しみも増えてきました。
19日18:15から、Komjadiプールにてユーロリーグが行われ、
TEVA-Vasas Plaket(HUN)-Jug DUBROVNIK (CRO)を観戦しました。
私は今回、アウェイ席に座り、クロアチアからの応援団たちに囲まれながら、
注目の一戦を見ました。
いつもの様に会場はVasasの熱狂的ファンによる賑やかな応援が繰り広げられており、
試合開始45分前に入ったにもかかわらず、熱気でいっぱいでした。
そして、クロアチアからも応援団が来ており、私の周りは、
こないだ聞いたばかりのセルビア語が飛び交っていました。
セルビア語とクロアチア語は、キリル文字とラテン文字の表記が違うだけで、
話している言葉自体は、ほとんど変わらないのです。
どちらのチームもユーロリーグの常連なので、
応援者たちも、何度もお互いのプールを行き来しているのでしょうか、
プールを挟んで向かい合った応援者が、手を振って挨拶しているのを見かけました。
また、応援合戦を交互にやったり、相手チームの応援を称えあう場面もあり、
学生時代に見た野球早慶戦を思い出しました。
なんともいえない良い雰囲気がありました。
隣に座っていたDubrovnikのファンに、クロアチアの水球について聞いてみました。
クロアチア国内の1部リーグは10チームで構成され、
ハンガリーと同じように週末ごとに試合が行われます。
しかし、クロアチアでも水球はメジャーなスポーツではなく、
Zagreb、Dubrovnik、Rijekaといういくつかの場所では知られているものの、
サッカー、バスケットボールが人気スポーツなのだそうです。
最近、ハンドボールがメジャーになりつつあり、バスケットボールを超える勢いだとか。
Dubrovnikはとても小さな町で、そこのチームがこういった大きな大会に出るので、
みんなで応援しに来たんだと言っていました。
試合は、Steinmetz Adam選手がいきなり3点連続得点し、
素晴らしいスタートを切りました。
第1ピリオドを3-1で終え、なかなか波にのれないDubrovnikは、
イライラして、乱暴なプレーが目立ち始めます。
第2ピリオドの最初のゴールもSteinmetz Adamでしたが、
彼がゴールを決めた後までも、反則行為を続けたとして、
Dubrovnikの選手が永久退水(交代あり)になります。
その後、猛反撃が始まり、1点差まで追いつきました。
なかなか退水誘発ができないDubrovnikは、
一瞬の隙も見逃さないミドルシュートを決め、
一方でVasasは退水ゾーンをきっちり決めて、一進一退の状態になりました。
6-7とDubrovnikが一歩リードし、最終ピリオドへ。
激しい試合展開に、どちらの選手にも疲れが見え始めました。
VindichとVarga.Dが相次いで得点し、このまま守り切ればVasasが勝つはずでしたが、
Markovicに同点ゴールを決められ、残り1分でタイムアウトを使った甲斐もなく、
8-8(3-1,2-3,1-3,2-1)で試合を終了しました。
これでAグループの1位がDubrovnik、2位がVasasと順位を変えることができず、
3月第1週の最終試合に臨むことになりました。
4得点したSteinmetz Adam選手は、その活躍とは裏腹に同点で終えた試合に、
非常にがっかりした様子で、最後までプールから上がってきませんでした。
翌日20日15:30から、Dグループの第5戦、
Domino BHSE(HUN)-Olympiakos PRAEUS(GRE)が行われました。
個人的には、ギリシャのクラブチームを間近で見ることができるのが、
非常に楽しみでありました。
アテネ・オリンピックでギリシャ代表を見ていて、
ギリシャでも実力のあるクラブチームがいくつか存在し、
国内でもレベルの高い試合が繰り広げられているのであろうと思っていました。
イタリアでプレーする選手も何人かいるくらいですしね。
しかしながら、Domino相手ではどうにもなりませんでした。
前半、全く得点できず、5-0と大きく水をあけられ、
後半は、ラフプレーから退水ばかり取られてしまい、
全く水球にならずに11-4(2-0,3-0,2-2,4-2)で終えました。
若干、レフリングがホーム寄りの感はありましたが、
それに対して、異常な講義をしたOlympiakosのコーチが、
第2ピリオド開始直後に退場となってしまったのも、敗因の一つかもしれません。
水球は、ことごとく耐えるスポーツなんだなぁと感じた試合でした。
この試合には、Vasasの監督や選手なども観戦に来ていて、
子供たちのサインのおねだりに快く応じていました。
試合を見る楽しみ以上に、選手と触れ合うのが嬉しいのでしょう。
サインペンとボールやノートを持って走り回る子供たちの笑顔は、忘れられません。
ネット記事によれば、私が観戦した2試合は、それぞれ1800人と900人の観客がいたとか。
来週はリーグ戦があり、その翌週は再びユーロリーグです。
この試合に合わせて、スペイン行きの日を決めたといっても過言ではありません。
Domino(HUN )-Brescia(ITA)があります。
これを観戦してから、私はバルセロナに帰ることになります。
最後までハンガリー水球を楽しみます。
*にーあや* 感想をお待ちしております
Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」 発行者名:ni-aya 水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!! 2004年のアテネオリンピックをきっかけに、水球が国技のハンガリー・ブダペストに魅せられて移住。日本へ一時帰国するのをやめて、そのお金をブダペスト生活に注ぎ込み、マジャール水球を自由気ままに満喫しています。
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