気ままにバルセロナ生活 #42

ぶらり旅
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VISCA EL BARÇA!!
スペインサッカー、Liga Españolaで、
バルサこと、F.C.Barcelonaの優勝が確定しました!!
まだリーグ戦全試合は終了していないものの、
土曜日の試合の結果、現在2位のReal Madridとのポイント差が6となり、
全試合の結果を待たずに、バルサ優勝が確定しました。
もうバルセロナ中がお祭り騒ぎになっています。

土曜日は、試合が終了し、バルサ優勝が決まったとたん、
あちらこちらで爆竹の音、車やバイクのクラクションが鳴り響き、
人々の騒ぐ声が聞こえ、一晩中、大騒ぎでした。
バルセロナの中心であるカタルーニャ広場は、バルサファンで埋まり、
バルサの旗、Tシャツ、マフラー、帽子などを持った人々によって、赤と青に染まり、
街灯の高いところに登り、爆竹を鳴らし、花火を打ち上げ、喜びの歌を歌い、
バルセロナのシンボルであるサッカーチームの優勝に酔いしれる人々で溢れ返っていました。
そして、翌日の日曜日は、テレビも新聞もバルサで始まりバルサで終わり、
夕方からは、選手たちのパレードが行われ、
22時からホームスタジアムであるCamp Nouで、祝勝セレモニーがありました。
パレードを見るために、大勢の人々が何時間も前から道に並び、
ファンのために無料開放されたCamp Nouには、多くのファンが集まり、
盛大なセレモニーが行われました。
選手一人一人の紹介と喜びの声、そして、日本でもなかなか見られないほどの花火、
F.C.Barcelonaの会長の挨拶、監督のコメントなどなど、本当に盛りだくさん。
サッカー王国だなぁと改めて感じました。
6年ぶりの優勝に、地元の人たちも興奮し、それはそれは感動的でした。

水球も今年のリーグ戦が終了しました。
4月27日から行われていたプレーオフは、決勝への切符をかけて、
週末ごとに激しい試合が繰り広げられました。
El Copa del Reyを制したSabadellが優勝するのか?
Barcelonaが2連覇を達成するのか?
それとも、Atletic-Barcelonetaが今年こそタイトル獲得か?
ファンとしては、どの試合も見逃せないものばかりでした。

スペインのプレーオフは、上位8チームがトーナメントを形成し、
2試合先制したチームが勝ち残るという方式になっています。
従って、プレーオフに入ると、水曜、土曜に1試合ずつHomeとAwayで試合があり、
同じチームが2試合とも勝たなかった場合に限り、日曜に第3戦が行われます。

田中選手の所属するValenciaは、リーグ5位に終わり、Mataroと対戦しました。
第1戦(Home)は、延長戦、PS戦の末、13対15で負け、
第2戦(Away)は、8対7で勝ち、
注目の第3戦は、延長戦の末、10対11で負けました。
残念ながら、準決勝に駒を進めることはできませんでしたが、
どの試合も僅差で非常に内容の濃いものでした。

準決勝に残ったのは、去年のチャンピオンC.N.Barcelona、
Valenciaに勝ったC.N.Mataro、Copa del Rey2005の覇者C.N.Sabadell、
そして、去年も決勝まで勝ち残っていたC.N.Atletic-Barcelonetaです。
Barcelona対Mataroは、9-7と11-5でBarcelonaが勝ち、2試合で決勝進出を決めました。
SabadellとA-Barcelonetaは、先シーズンも準決勝で当たって、Sabadellが負け、
引退を表明していた名ゴールキーパーRollan Jesus選手の
有終の美を飾ることができませんでした。
因縁の対決は今シーズンにまで繰り越され、準決勝で闘うことになりました。
多くの予想に反することなく、第3試合までもつれ込み、
12-13、11-9、7-10で、今回もA-Barcelonetaが決勝進出を決め、
奇しくも今年の決勝もまた、隣り合わせのクラブチーム同士の対決となりました。

決勝第1戦は、11日水曜日20:45から、A-Barcelonetaのプールで行われました。
1-1,0-2,2-1,0-0という展開で、結局3-4でA-Barcelonaが勝利。
誰もがBarcelonaが勝つことを予想していた中、
優れたシューターであるKikoこと、Ricardo Perroneを完全にマークしたのが功を奏し、
A-Barcelonetaが貴重な勝利を収めました。
この時点で、第3戦が行われるであろう事は、容易に想像ができました。
このままBarcelonaが引き下がるはずがないからです。

第2戦は、12日土曜日13時から、Barcelonaのプールで行われました。
予想通り、Barcelonaが最初から着実に得点を決め、
8-5(3-1,1-1,2-1,2-2)で勝利しました。
第2ピリオド開始すぐにIvan Perezがゴールを決め、4-1とし、
3点差を付けられたA-Barcelonetaには、もう逆転の可能性は低かったと言えます。

注目の第3戦は、13日日曜の13時から、同じくBarcelonaにて。
決勝なのに入場料無料。
スペインで水球を見るのにお金がかかることは、ほとんどありませんが、
リーグ戦の決勝なのだから、一人3ユーロくらい取ってもいいのに、
と私の方がびっくりしてしまいます。
観客席は、立ち見が出るほど大勢の人で埋まり、
彼らの期待を裏切ることなく、決勝最終戦らしい試合展開となりました。
今日はKikoが第1ピリオドから活躍し、2ゴールを決めます。
彼の独特のフェイクは、キーパーのタイミングを外し、
そのシュートコースの正確さとシュート速度は目を見張るものがあります。
一方、A-BarcelonetaのTrebojevic(セルビア・モンテネグロ代表選手)が、
ミドルシュートを決め、2-1となります。
第2ピリオドは、A-Barcelonetaが先制し、同点。
ペナルティーでチャンスを得たBarcelonaですが、Kikoが珍しく外します。
しかし、その後、退水ゾーンをきっちり決め、3-2とリード。
後半に入ると、どちらの選手にも疲れが見え始めます。
ちょっとした気の緩みが命取りになります。
両チームとも2点ずつ加点し、5-4で最終ピリオドへ。
開始30秒後、退水誘発し、BarcelonaのIvanが決定的なゴールを決め、
A-Barcelonetaは、キーパーInakiの前に、1得点もあげられず、
6-4で今年もC.N.Barcelonaが優勝しました。
素晴らしい試合でした。

スペインの多くのスポーツがプレーオフに入っており、
サッカーだけでなく、ハンドボール、フットサル、バスケット、室内ホッケーなども
注目の試合が繰り広げられています。
今年はバルサの当たり年らしく、他のスポーツでも好成績をあげています。
地元に密着したスポーツクラブであるバルサは、バルセロナだけでなく、
カタルーニャ地方全体で愛されているチームです。
バルサの優勝が確定し、自分の出身、あるいは住んでいる地域のクラブに誇りを持った人々が、
彼らを祝福することは、至極自然なことなのです。
スペインの水球は、そこまでの影響力はありませんが、
少なくとも所属しているクラブの会員たちは、この優勝を名誉に思っているに違いありません。

カタルーニャ水球リーグは、まだ試合が続いていますが、
スペインリーグは、これで終了です。
代表選手は、7月の世界選手権に向けて調整に入り、
他の選手たちは、バケーションに入ります。

もうすぐアジア予選がありますね。
昨年のバルセロナ大会に引き続き、今年も出場権を獲得し、
ぜひともモントリオールでの日本チームの活躍を見せてもらいたいと思います。

住み慣れたバルセロナでの生活もあと1ヶ月。
真っ青な地中海を眺めながら日焼けして、
ガウディの建築を見ながらカフェで休み、
グエル公園を散歩したり、美術館巡りをして、
Barの美味しいタパスを食べながら、ビールを飲み、
バルセロナを楽しみたいと思います。

のんびりいろんなものを見て、
いろんなことをやって、
いろんな人と出会って、
バルセロナを生きましょう。

*にーあや* 感想をお待ちしています

Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」
発行者名:ni-aya
水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!
2004年のアテネオリンピックをきっかけに、水球が国技のハンガリー・ブダペストに魅せられて移住。日本へ一時帰国するのをやめて、そのお金をブダペスト生活に注ぎ込み、マジャール水球を自由気ままに満喫しています。

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