バルセロナを発ち、オランダ、ベルギー、スウェーデン、チェコ、ハンガリー、
オーストリアを旅して、とうとう念願のアテネに8月5日に到着しました。
まだオリンピックが開幕していませんでしたが、
空港にはオリンピックストアがあり、あちこちにインフォメーションが設置され、
オリンピックのTシャツを着たスタッフがまだ慣れない案内を一生懸命していました。
ギリシャ人の仕事の遅さは、もうご存知かと思いますが、
私が到着したときですら、まだトラム(路面電車)は走っておらず、
しかも試運転で脱線したために、結局、繁華街からのアクセスはできなくなり、
シンタグマ広場という中心地からは、バスか地下鉄だけとなりました。
「ギリシャだから仕方がない」と笑って済ませるあたりが、まさにラテン!!
ラテン発祥の地を実感しました。
私は、シンタグマからバスで30分ほどの海沿いに滞在しており、
毎日真っ青なエーゲ海を横目に会場へ向かいます。
のんびり運転のトラムとメトロに運ばれ、あちこちの会場へ。
スタジアムが完成しないのではないかというニュースも聞きましたが、
どうやら一応間に合ったようですね。
チケットは人気スポーツ以外は、ほとんど余っており、
私もせっかく来たのだから、ということで、水球以外のスポーツも観戦。
こんなにチケットが手に入るとは思っていなかったので、
水球だけ見て、あとは市内観光のつもりが、
毎日毎日あちらこちらの会場をはしごすることになってしまいました。
最初に見たのは、やっぱり水球。
いきなり優勝候補のセルビア・モンテネグロ(SCG)対ハンガリー(HUN)。
ブダペストでハンガリーの水球を見たとはいえ、
相手が違うとプレーも変わる。
前半はSCGが1点リードで試合が展開し、激しいぶつかり合いとなりましたが、
後半、一瞬の気の緩みを見逃さなかったHUNが得点し、4-6でHUNの勝利。
彼らの水球は、今まで見ていたものよりもさらにハイレベルだということが、
素人の私にすらはっきりと分かるものでした。
体の大きさもさることながら、そのプレーの正確さ、巧みなテクニックは、
長い歴史の中で「水球」というスポーツがなされてきた表れとも思えました。
両国の複雑な歴史的背景を考えれば、
どちらのチームも絶対に負けられない試合でした。
2試合目はお目当てのスペイン対イタリアです。
イタリアの水球は、去年の世界水泳以来まったく見ていなかったので、
どんなチームなのか、どんな調子なのか、わかりませんでした。
しかし、スペインで7月上旬に行われた国際試合で、スペインは負けており、
ハンガリー人に聞いた話でも、イタリアは強いだろうということでした。
先ほどの試合を観戦した後で、スペインチームが今回のオリンピックでは
メダルの可能性はほとんどないであろうと実感した私にとって、
この日の観戦は、少し気が重いものでした。
しかし、この日のイタリアは非常に調子が悪く、ミスが目立ち、
明らかにイタリアのほうが実力が上にもかかわらず、スペインが4-5で勝ちました。
このことからも、オリンピックという舞台が、
絶対にミスしてはならない場所であることがよくわかります。
オリンピック予選を勝ち抜いてきたチームの戦いですから、もちろんのことです。
まだまだオリンピックは続きます。
すべての試合をお伝えすることはできませんが、
時間を見つけて、またお知らせしたいと思います。
にーあや
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水球通信連載投稿中!! http://www.swimnews-japan.com/ ※2010年閉鎖
Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」 発行者名:ni-aya 水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!
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