6時半起床。
今日は抗がん剤の日。11月15日以来の抗がん剤。パクリタキセルをドセタキセルに変更するため、入院して抗がん剤を投与してもらう。
抗がん剤の点滴ラインを取る難しさ
点滴ラインを取るのを1回失敗された。研修医の先生も緊張しているらしく、途中で白衣を脱いでいた。私の血管は細いらしく、抗がん剤用の太い注射針を打つのは難しいらしい。それでもベテランの先生や看護士さんはとても上手に入れてくれるので、やはり研修医の先生はこれからもっとたくさんの経験をして上手くなっていくんだろうと思う。今日の先生は、採血センターでかなりの数を経験して勉強したと言っていたが、やはり抗がん剤の注射針は太いので難しいと言っていた。
患者としても、抗がん剤が漏れると嫌なので、上手にやってほしいと言う気持ちが強い。1回目に右手で失敗したが、うまく取れないからといって中でぐりぐりと血管を探られるのはとても嫌だ。それだったら一度抜いて、他の場所でやり直してすっと血管に入れてもらった方が、その後の抗がん剤が安心して入るような気がしている。
以前、抗がん剤センターで入れてもらった注射針が真っ直ぐ入っていなくて、血管の壁に当たっているような気がしていた。その日の抗がん剤投与はずっと血管が痛かった。看護師さんは一生懸命血管を温めて血管を広げるようにしてくれたが、その日はずっと鈍痛が続いていて、漏れてはいないけれども違和感がずっとあった。結局、そこの血管は硬くなっていて、それが2ヶ月ぐらいずっと治らず、その血管を使うことができずにトラウマになった。抗がん剤はそれだけ血管に大きなダメージを残すので、血管に対してまっすぐ注射針が入ってくれるということがとても大事ということがよくわかった。
いよいよ抗がん剤投与
今日は新人さんの勉強会オンパレード。一年目の看護師さんが担当で、抗がん剤投与に関わるのは初めてだと言っていた。もちろんベテランの看護師さんがずっとついて見ていてくれるのだけれど、とても緊張していて手際が悪く、なんだか可愛らしかった。
看護師さんが抗がん剤を投与するときは、まるでコロナの患者さんに接するように完全防備で行う。それほど毒性の強いものなんだということがよくわかるし、患者側としてはなんだか仰々しくて恐ろしいと言うイメージがある。抗がん剤が漏れるなどと言う事は絶対にありえないけれども、もし漏れたり肌についたりしたらとても危険なんだということがよくわかる。
最初に、抗アレルギー剤と吐き気止めの薬を30分ぐらいかけて投与する。その後、今回初めてのドセタキセルを1時間位かけて投与。今までのパクリタキセルは、3時間かけて投与していたので、だいぶ短くて楽。それが終わると、カルボプラチンを1時間位かけて投与する。最後に生理食塩水を入れて終了。
その間、点滴しながら食事もできるし、トイレにも行くことができる。ただし普通の点滴と違うのは、点滴速度をコントロールしている機械や心電図や酸素濃度をモニタリングできる機械につながっているので、移動するにはたくさんの機械を連れて行くことになる。特に点滴中は水分を一緒に入れているのでトイレが近くなる。今回の入院は個室にしたので、部屋内での移動だけだからとても楽だったが、前回は大部屋だったので部屋の外にまで機械を連れて行くことになり、トイレに行くたびに看護師さんを呼んで機械を移動できるようにしてもらったりするのは少し面倒だった。
抗がん剤というと気持ちが悪くなったり吐いたりするイメージがあるが、最近の吐き気止めの薬はとても優秀で、少なくとも私は気持ち悪くなることは1度もなかった。
薬の効果は人それぞれだし、抗がん剤の種類も本当にたくさんあるので、副作用がどのように出るかは人によって違う。私の場合は幸いにも吐いたりする事はないし、体がだるくなる事は多少あるものの、日常生活が送れなくなるほどの副作用ではない。パクリタキセルの副作用が手足のしびれに出てきており、それがひどくなったので今回からドセタキセルに変更したのだけれども、セドタキセルの副作用がどのように出るのかはこれから様子を見ていくことになる。

この卵巣癌闘病に関するブログは、私個人が感じたことや体験したことを思うがままに書き、自分の記録として残しているものです。治療の方法や方針・考え方・症状などは、病状や癌の種類・個人の体質によって様々ですので、コピーや転載はご遠慮下さい。
コメント