50代から始める終活「元気なうちに準備しておきたい医療とケア」セミナーを開催しました

終活
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私が卵巣がんの治療をしながら父の看取りをした時に、終活の大切さを知り、「終活ガイド」や「終活カウンセラー」を学び、定期的に終活サロンを開催しています。
11月11日に第3回目となる終活サロンを開催しました。

これまで健康だけが取り柄で生きてきた私ですが、2021年に卵巣がんを告知されてから、自分の健康のことが不安になり、さらに介護や認知症、財産管理のことなど先のことを考えれば考えるほど、将来の不安が押し寄せてきました。

同じような不安を感じている方もおられるかもしれないと思い、今回は「医療」にフォーカスして、元気なうちに準備しておきたいことを、私の経験を交えながらお話しすることにしました。

第3回終活サロン「元気なうちに準備しておきたい医療とケア」

第3回目となる終活サロンは、これまで「エンディングノートの書き方」について詳しくお話ししてきましたので、エンディングノートの全体像をもう一度見直しつつ、私が経験してきた「医療」のことについて事前に準備しておきたいことをお話ししました。

終活をしなくては・・・と思っている方はとても多いのに、何から手をつけていいのかわからないという方が多いので、まずは「エンディングノート」を参考にしてもらい、終活の全体像を理解していただくセミナーにしました。

終活は、とても幅広い分野にわたっているので、一人で考えるのは大変です。一人でできるものではないと私は思っています。いろいろな方と関わりながら、相談しながら、ゆっくり考えてゆけば良いと思います。

私の父が実際に書き残していた終活ファイルを紹介し、形にとらわれない自由なエンディングノートの書き方があることをお伝えしています。冊子の通りに書く必要もないですし、一度に書く必要もありません。また、書いた後には、毎年見直して更新していくことも大切です。その時その時の自分が考えていることを、書けるところからじっくり書き加えてゆけばいいと思います。

誰もがお世話になる「医療」

今回は、誰もがいつかは必ずお世話になる「医療」のことについて詳しくお話ししました。先のことは誰にもわからないですが、日本では病院で亡くなる方が80%以上ですので、医療のことについての準備はしておくのが良いと思います。

今は、終末期医療を選択できる時代ですので、延命治療、尊厳死のことなど、元気なうちに自分の考えを決めておくことで、残されたご家族の精神的、肉体的、経済的負担を軽減することができます。
実際に書かれた「尊厳死の宣言書」の見本をご紹介し、どのように書けば良いのか、どんな内容なのか、公正証書にする方法もあることなど、詳しくお話ししました。

そして、介護や認知症になったときに、どのような施設で過ごしたいか、ということも元気なうちに考えておきたい大切なことです。もちろん、空き状況や経済的な理由で希望通りにいかないこともあるかも知れませんが、なるべくご本人の意思が尊重されるように、ご家族が考えてくれるはずですので、元気なうちに準備しておきたいことです。

人生の後半を充実させるために終活を

終活=死のことを考える、というマイナスイメージがあると思いますが、私はそのイメージを変えたいと思っています。

誰もがいつかは必ず迎える「死」までのことを考えることは、自分の未来を考えることです。

人生100年時代ですから、50代から人生の後半を明るく楽しく過ごすために、何が自分にとって大事なのかを改めて考えてみることが、終活することだと私は考えています。

・50代からやりたいことは何か?
・行ってみたいところはどこか?
・自分の時間をどのように使いたいか?
・身の回りを振り返ってみて気づくことはないか?
・自分にとって幸せを感じる瞬間はどんな時か?

日々の忙しい生活に追われていると、こんなことをゆっくり考える時間はなかなかないと思います。終活を50代から始めることで、改めて自分の生き方や幸福感を考えてみる時間にしてほしいのです。

参加者の感想

今回は7名の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました!
途中の休憩時間に、私の専門分野であるバレエの知識を活かして、簡単なストレッチをやりました。椅子にじっと座って講座を聞いていると、腰や肩が凝ってしまいますので、少し身体を動かしていただき、リフレッシュして後半の講座を受講していただきました。

  • 終活とは、選択肢を増やす作業、自分を見つめ直す時間であると気づきました。
  • お父様とのエピソードがとても印象的でした。病気になった時の手続きや心のケアなどを教えていただき、とても参考になりました。
  • 知識がないと、必要なサービスにたどり着けない、ということを知りました。
  • 「死ぬことを考えることは、生きることにつながる」というのが印象的でした。終活ノートについて分かりやすかったです。
  • 元気なうちに準備しておき、自分の考えを家族と共有しておくことがとても大切だと分かりました。
  • 終活は、重くて暗いイメージではなく、これからどうやって生きていくかを考えるいい機会になりそうです。

まとめ

第3回終活サロン 50代から始める終活「元気なうちに準備しておきたい医療とケアのこと」は、エンディングノートの書き方だけでなく、誰もがお世話になる「医療」のことについてをじっくり丁寧にお話ししました。終末期医療の種類や方法をお伝えし、「尊厳死の宣言書」の書き方についてご紹介しました。

終活は、これからより自分らしく生きるために、今の自分を見つめ直すことです。
エンディングノートを活用することで、人生の後半をより充実したものにすることができます。心を整えるためにも、50代からのんびりやっていく終活をお勧めします。

次回は、2024年1月に終活についての講演をする予定です。詳細が決まったらお知らせします。

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