ロシアチームの凄さ

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バレエ畑の私は、スポーツ競技の中でも、芸術性の問われる審美系競技については、ことのほか厳しい目で見てしまう傾向にある。

シンクロナイズドスイミングで、ロシアチームがザクザクと金メダルを量産している。

実際に見てみると、その美しさたるや、まるでバレエの舞台を見ているかのようだ。

なぜ美しいのか?

バレエダンサーの目から見ると、
ロシアの選手たちは、バレエの基礎をかなり正確に習得していることが一目で分かる。

つま先の伸ばし方から、筋肉の使い方、足の開き方、挙げ方、顔を付け方、向き、体の角度など、
すべてがクラシックバレエの基礎から成り立っている。

ロシアには、ワガノワバレエ学校という、世界的に有名なバレエダンサーを何人も排出している歴史ある国立バレエ学校がある。
そのメソッドは、ロシアバレエの礎とも言えるもので、300年以上あるバレエの歴史の中で作り上げられたものである。

世界三大バレエである、パリ・オペラ座、英国ロイヤルバレエ団、ボリショイバレエ団のダンサーは、それぞれオペラ座バレエ学校のメソッド、ロイヤルバレエ学校のメソッド、そしてワガノワバレエ学校のメソッドを完璧に習得した者だけが、入ることを許される。

シンクロのロシアチームの演技を見ていると、全員が同じメソッドでバレエを習得してきているのだと分かる。
だから、ズレないのだ。
ズレようがないのだ。

ロシアチームの凄さは、ここにある。

どの選手も、同じメソッドで育っているということ。

それはつまり、
子どものときから、シンクロの選手を育てる環境が整っているのだと思う。
一貫性のある選手育成が確立されているということなのだと私は考えている。

ロシアのシンクロ事情に詳しい方、ぜひ情報を下さい!!

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