気ままにブダペスト生活 #32

ぶらり旅
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Budapestに来てから、早くも2週間が経とうとしています。
こちらの気候は、非常に寒いです。
零度だと暖かいそうで、Barcelonaに住んでいた私にとっては信じられません。
しかし、建物の中はどこも暖房施設が充実しているため、
逆に家の中はBarcelonaよりも暖かいです。Tシャツ1枚で過ごせます。

ハンガリーの国民性は、日本人に近い気がします。
朝はみんな早起きですし、今時期は寒い上に日が短いので、
夜もあまり遅くまで遊びません。
土曜日も日曜日も開いている店がスペインよりも多く、
シエスタ(昼休み)もしないで働いています。
それに、人と人との距離も近すぎません。
頬に2回キスをしあうのは、仲の良い友人同士で、初対面ではしません。
治安もバルセロナよりも良いみたいですし、非常に居心地はいいですね。
ハンガリー語が話せれば、もっと楽しいだろうな・・・と思いつつ勉強中。

土曜日、ユーロリーグがBudapestで行われていたので早速観戦してきました。
現在、ハンガリー国内リーグで1位、去年もチャンピオンだった
TEVA-Vasas Plaketと、セルビアモンテネグロのV.K.NISとの一戦です。
スペインにいた頃は、東欧の水球を見ることがなかったので、
Budapestに来てすぐ、こんなチャンスに恵まれたことは、非常にラッキーでした。
TEVA-Vasas Plaketは、すでに先々週、試合を見ており、
選手たちの大きさ、レベルの高さ、何人か目立つ選手をチェックしてました。
ガツガツ水球してるなぁというのが第一印象でしたね。

会場であるKomjadiプールは、ドナウ川沿いにあり、すぐに分かりました。
多くの人が観戦しようと向かっていました。入場料は2000フォリント(約1000円)。
スペインでは、5ユーロ(約700円)で見てましたから、ちょっと高め。
まぁでも、このレベルの試合ですからね。損した気分にはなりませんが。
プログラムをもらって中に入るとクラブの応援がドカドカ聞こえてきて、
たくさんの人が観客席を埋め尽くしていました。
テレビカメラが4台ほど、ガードマンも6,7人はいました。

試合は、Vasasの一方的な展開になりました。
試合開始20秒でいきなりミドルシュートが入り、その後またすぐもう1点ミドル。
NISの監督は、タイムアウトを取り、体制を整えます。
しかし、Vasasの勢いは止まりませんでした。
ホーム寄りの笛という感じもあまりしませんでしたが、
Vasasは肩の柔らかいシューターが何人もいて、しかもフローターが5点も獲得。
どこをとっても隙がない感じで、NISはなかなかシュートを打つことができません。
退水誘発し、できるだけ速くパスを回し、
ディフェンスの穴を逃さずシュートするしかないのです。
しかし、Vasasのディフェンスは鉄壁でしたね。
最終ピリオドで、NISは1得点もあげる事ができず、11-6でVasasが勝ちました。
あのアテネでの感動を思い起こさせるようなディフェンスでした。

前回見たときもそのシュートテクニックが際立っていましたが、
今回、ちょっとびっくりしたのは、
VasasのVarga選手のバックシュートフェイク。
バックシュートを打とうとして、キーパーが飛んだ瞬間に、
くるっと左に回って逆サイドにシュート。
細くて、泳ぐのが速くて、すばしこい感じのプレーヤーでした。
これから、注目です!!
それにしても、プログラムを見て驚いたのは、身長がみんな異常に高いこと。
平均身長193センチくらいでしょうか。200センチ以上の選手もいました。
こんな人たちとまともにやり合ったら、スペイン人もたまらないだろうな・・・。

さて、気になるのはスペインの水球です。
ネットでスペイン情報を見ていたら、重大ニュースがありましたので、
以下に訳を載せます。

●Jane、水球代表監督の任務を辞める
スペイン水泳連盟(RFEN)は、本日Joan Janeが11年間の任務後、水球代表監督を辞めることを発表した。これは、彼の監督としての契約更新がなされなかった後の事である。
短信によれば、11月20にRFENの会長として選抜されたJuan Koninckxは、後継者として5月よりスポーツジェネラルディレクターであるRafael Blancoを任命し、「連盟は新しい時期に入る。我々の水球を再編成、再構成する時代だ。」と宣言した。
「スペインの水球は世界のトップに返り咲く素質は持っている。今日まで彼は信じられない功績を成し遂げ、それは記憶に残る価値のあるものだが、今は重大な変化が必要とされる新しい時代が来ている。」とKoninckxは述べた。
ここ3回のオリンピック大会で、スペインを指導していたJoan Janeは、11年間でその地位にピリオドを打つ。彼は、スペインのテクニックを変え、好成績を残している。その実績は、96年アトランタ五輪で金メダル、98年Perth、01年福岡での世界選手権での2タイトルである。

Marca新聞 2004/12/12

私の大好きなJoanが辞めてしまうのは、とても悲しいことです。
彼のおかげで、私はスペイン代表の練習を見ることができましたし、
マヨルカ島のワールドリーグも、7月のBudapestでのユニカムカップでも、
どれだけお世話になったことか・・・。
しかし、結果を残さなければならない立場にある以上、仕方のないことです。
アテネオリンピック6位という結果は、もちろんスペインにとって屈辱でしたし、
今まで彼が成し遂げてきた実績を見れば、有り得ない結果でもありました。
しかし、彼の能力はまたどこかで発揮されると思います。
彼のような優秀な監督を世界の水球界が放って置くはずがありません。
今後も彼を応援し続けたいと思います。

そして、もう一つスペイン情報。
C.N.A-Barcelonetaで行われたユーロリーグ第2戦で、
イタリアのPro Reccoと7-7で引き分けました。
この試合は見たかったですね。なんとか私がバルセロナに戻るまで、
勝ち残ってて欲しいです。

先週から、ハンガリー舞踊を習い始めました。
夏にここに来たとき、ハンガリー舞踊の舞台を見て、すごく楽しそうだったので、
やりたかったのです。
バレエ学校の生徒だった頃、民族舞踊のクラスも受けていたので、
すぐに仲間に入れました。
まだハンガリー語は、ほとんど分かっていませんが、
このクラスで言葉も一緒に習えたらいいな、と思ってます!!

今年も残りわずかですね。師走でお忙しい頃でしょう。
次回は、ハンガリーのクリスマスのことをお伝えしようと思ってます。
どうか皆様も素敵なクリスマスを!!

*にーあや* 感想をお待ちしています

Macky!メールマガジン「Viva Barcelona!」
発行者名:ni-aya
水球に魅せられて早や2年。世界水泳をきっかけに、バルセロナまで来てしまいました。 2年間ここで水球観戦しながら、のんびりスペイン生活を自由気ままに満喫します。スペインが好きな人、水球を知りたい人、バルセロナに興味がある方はぜひぜひご覧あれ!!
2004年のアテネオリンピックをきっかけに、水球が国技のハンガリー・ブダペストに魅せられて移住。日本へ一時帰国するのをやめて、そのお金をブダペスト生活に注ぎ込み、マジャール水球を自由気ままに満喫しています。

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